大阪出身。
幼少の頃(5歳)から、モダン・ダンスをメリ−・ヴィグマン(独)の系譜の下で始めるが
徐々に逸脱。
様々なボディ・ ワークやバイオ・ダイナミックス理論との出会いを経て、1991年より
ソロ・ダンス・パフォーマンス 活動とワークショップ活動を開始。
1993年に 医科学(臨床検査医学/免疫学)領域で 博士(Ph.D.)となり
予防医学の研究を深める。
同年5月 金沢大学教育学部保健学教室に助教授として就任し、予防医学を中心とした講議科目を担当する一方、大学院生に対して
概念の枠を乗り越える為の「身体の観察方法」について指導する。
その頃から 身体感覚に潜む真実と向き合い始め、1995年には
身体パフォーマンスとして、旧・金沢信託銀行全館を使った作品『次空間』を発表。
1996年に 金沢において、コンテンポラリー・ダンス・ユニット
Esqui:nouver(エスキー・ヌーバ)を結成。テーマの本質に迫ると同時に、身体感覚に潜む真実と向き合い、身体表現および空間演出によって、『肉体的思考』をパフォーマンスに仕立てる試みに取り組んできた。
2002年に1年間の海外における放浪的パフォーマンス活動を経て帰国し、女子美術大学に助教授として着任。アートにおける身体の重要性を説くと共に、パフォーマンスを通
して実践。虚構と現実 が共存する『せめぎ合いの現場』に虚も実もなく現象として存在する
身体ソノモノ に興味を持ち、『感覚・衝動・内観』を重視した脱観念的表現形態に傾注して、身体をメディアとしたアートの可能性を探究してきた。
2006年4月からは Free な Position で(Independent
Performance Artist として)、東京近郊を活動拠点にして『日常生活に沁み入る身体表現の可能性』を
実験的アトリエワーク (気づきの Body Work〜発生型Movement〜感覚体での
Primitive Creation〜街での浸透型 Performance) 等々によって探究し始める。
現在は、生動する肉体に注目し、肉体知が突き動かす身体感覚を基点に
モノやヒトと交感(コヒーレンス) してゆく プロセス的行為を
『身体事』 と名付けて、ソロやユニットによる
身体パフォーマンス、屋外での即興的身体探究、アーティストとの実験的コラボレーションなど、国内外の様々な環境で展開中。
また、情報を受信発信する『身体』に 対する考察を深め、バイオ・ダイナミックス理論に基ずく
ボディ・コンディショニング(トリートメント) や
受講者各人の表現活動の基礎となるように内容を個別に吟味したワークショップなど実施している。
2003年には 第3回 INTERNATIONAL MONO DRAMA FESTIVAL:
THESPIS(Germany) において 奨励賞を、また、同年の第3回
INTERNATIONAL THEATER FESTIVAL: ONE MAN SHOW (Moldova)
では 優秀作品賞を、ソロ作品『添い寝アルバイターの眠り』によって受賞。
追記:筑波大学大学院で予防医学を学び、 大阪市立大学大学院(
臨床検査医学教室)で 医学博士の学位を取得。 同時期にバイオ・ダイナミクス研究所において
アプライド・キネシオロジー・テクニックに出合い、自身のダンス経験との融合によって
独自のメソッドに発展させ、Physiotherapist として Pina
Baush & Tanztheater Wuppertal の日本とその他の海外公演ツアーに参加した経験を有する。)
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