※(注1)・・・『 Finz・Warlock・Quilter etc: ・・Songs 』
『クイルター・ウォーロック・フィンジらの歌曲について:』クイルターは、多数の歌曲を残したが、日本では今まで殆ど無視されてきたし、一般に、事典等での記述でも 反感を持って、”通俗的”と書かれるのを見る。確かにフィンジらに比べると”「歌らしい歌」を出ないところ はあるにせよ、ピアノ伴奏部の工夫、空虚でないところなど、も含めて決して質は低くない。 子供のためのオー ケストラの作品も、圧倒するものではないが、愛らしく、例えば フンパーディングなどのものより劣っている とは一概に云えない。 ありがちな評価は、むしろ 何らかのコンプレックスが投影したような匂いがするので ないか? 基本的に中世の吟遊詩人の「直接性」に本来、普通考えられているよりずっと近い発想で、逆に言え ば日本の古樂演奏などに最も欠けている感覚ともいえる。・・・・・・(もっと続けます)(2001 9月) ◆ home