さて、いよいよ錘がパワーを注ぎ込まれ大海原に飛び出す最終章になりました
振込みの時に大きなパワーを錘に与えるにはどうしたら良いか?
竿を大きく曲げること、簡単に言えばヤッパリ“体力”です、
それでは私の“楽をして投げる”と言う哲学に反して面白くありません、少しでも
楽に投げましょう、そこで 振込み〜リリース までのポイントを考えてみます
⑴ ながく乗せろ
⑵ きれいな平面で振れ
⑶ ストレートを打て
⑷ 左ひじのロックピン
⑸ タメ を作ろう
⑹ 竿先の頂点は真正面に
⑺ 振り止めるな
⑻ その他
この中で、⑹と⑺に付いてはハイレベルキャスターと違った考え方かもしれません
が、初級〜中級へのステップアップを前提としています、そしてある程度の事が
理解、実践できれば次の段階へ と言う事です
言い訳がましいかも知れませんが
⑴ ながく乗せろ (スムーズな加速、シャクルな)
ながく乗せると言う事は錘が竿に乗った状態(加速が続く)をながくしてより大き
く曲げる事です (リリースは腕が伸び切る事により加速が鈍り竿が反発して自然
行われます) 決してシャクラ無いことです
シャクッた投げ方 スタートの時急激な加速振り込むとその後の加速が続かず竿
が反発してしまい体がこれからMAXパワーを発揮出来るのに錘はリリースされて
しまうのです
⑵ キレイな平面で振れ (竿先)
一旦振り上げた竿先は一定の角度で振り上げるようにします、打ち上げ角を高くし
様と途中から起こしたりすると加速の度合いが変わったり、錘の方向を変えたり
とパワーロスしますよトップガイドがジグザグにならない様にします
⑶ ストレートを打て (腕を廻すな、押せ、MAX パワーの位置)
よく初心者の方で見かけるのがリールを持つ手が円を描くように振っていますが
推し手は円ではなくストレートを打つ様に直線的に押した方が腕の力も入りやすく
スピードも出ます、そしてその腕がMAXパワーを出しうる位置は押し手のリール
が顔の横に来た時と考えます (推測の域を越えませんが)
そのMAXパワーの腕の位置で竿に対して錘が直角に居るのが竿を一番曲げられる
(竿に負荷を掛けられる)と思います、ところがこのMAXの位置を過ぎると当然
押す力は減少して行き竿が曲げられ無くなり反発を起こし始めます、いやいやこれ
では腕もまだ押せる、もったいないですね、そこで今度は腰の回転を使って押し出
すほうの肩で竿を押す感覚で腕の押出を助けましょう、MAX パワーの巾が広くな
りますよ、さらにこの広くなったパワーバンドを効率よく使う為に振込みを少しだ
け早めにします(MAX パワーの前で錘の角度を直角にする)
⑷ 左ヒジのロックピン (左腕を使おう)
前記のパワーバンドの巾を広く取る方法として左手を引き付ける事に依っても広く
できます、しかし、これには賛否両論があって正誤の判断が難しいところですが
私は押し腕だけの場合とそれに負けない力を持った引き腕を非力な私は使わない手
(腕ですが)は無いと思います、
この引き腕を使う事により押し腕のスピードがにぶっても右手を仮の支点として
竿尻を引くと 竿尻〜リール リール〜竿先 の長さの比でかなり竿先のスピード
アップが期待出来ますしかし、しかしですよ、これからの話が問題なのです
特にたやすく引き付けが出来た柔らかい竿から硬い竿に変えた方は要注意です
この引き腕を使うにはかなり意識的に、又、トレーニングをしないと逆効果になり
増す、引き腕を開始するタイミングは右の押し腕が MAX パワーの時点を過ぎて
減少する時に初めて行動を起こす事ですが少しでもタイミングが早いと押し腕が
錘のモーメント + 引き腕のモーメントの両方が押し腕に掛かり伸ばせなくなり
ます、結果、押しの途中で竿は反発を開始し十分な方向性を持たない錘は右方向に、
それを今度は修正しようと肩は左に、・・・腕は伸ばされてしまいます
そこで、引き腕を早くしない方法として振り込み開始の時にヒジを曲げない様にあ
たかもヒジにロックピンをカチッと打ったように伸ばす事でかなり防げます、しか
もこの引き腕はピンと伸ばす事によりひり角度が大きくなり長い時間加速が得られ
やすくなります
もうひとつはコントロールを狂わせる要素が2倍になります、押すコントロール
引くコントロール トレーニング以外に方法は無いのかもしれませんね
⑸タメを作ろう (投げ急ぐな)
タメ ? 一体なんぞや
錘をセットしてから竿を振り抜くまでただ単にダラダラと加速していてわ竿は上手
く曲がりません、ここからパワーをと言う時のために全身のバネを縮める、これが
タメです、一体どの時点でタメるのでしょうか、それは振込みを開始する “直前”
蹴り足はこれから蹴ろうと縮み支え足はこれからの着地点に向き、押し腕はたたま
れ引き腕はピンと伸び顔は打ち上げの予想軌道を見ようと向きつつある状態です、
そして何よりもタメの時点と言うのは振り込みにはいる時に一瞬呼吸が止まります
その直前なのであります
その時のバネの状態が重要なのです、そのバネを開放して(ソレ! ウリャーとか
声を出すのは勝手ですが)竿にエネルギーを転化します
これが錘の廻しスピードが速いなどバネを縮めるに至らない(要は動作が速すぎる)
とダラダラとメリハリの無い投げ方になります(ダラダラとスムースとは違いますぞ)
タメを作る・・・瞬発動作に移る為の体の準備と言う事でしょうか
⑹ 竿先の頂点は真正面に (フィニッシュは振り始めより高く)
錘を遠くに飛ばすには地面に対する打ち上げ角が必要ですがこの打ち上げ角は大き
ければ大きい程良い訳で無く物理的には45度ですがあるデーターによるともう少
し低い様です、
不思議な物で高く打ち上げようと力むとかえってライナーになってしまう物です、
実際には垂らしの長さが長いほど、又、竿の長短、リリースポイント、はたまた
錘がどれだけ外に出ているか、錘の地面からの浮き具合と複雑で高い角度が得られ
ません、そこで振り込み始めた錘を⑵で記したきれいな平面でしかも各人のパワー
の差に影響されないで打ち出すには竿の頂点を体の正面に持って行く様にします、
竿先が振り下がる事のない様にするとリリースポイントは常に振り上げられる途中
になります、
実際の動作はリールの位置を振り始めよりフィニッシュの方を高くする事で容易に
行えると思います
⑺ 振り止めるな
錘を打ち出すときに力糸を意識的に放しますか? それとも無意識ですか?
この項は無意識に放している方へ、指を意識的に放している方は竿を早く押せない
か、廻している為にシャープに振れませんのでこの項に進めません、まずストレー
トを打ちましょう、
さてと、 竿を振り止めるな! どんな利点が有るのでしょう、又、欠点とは
利点としては最後まで押せる、止めると言う事を意識しなくても良い訳ですから、
⑶と⑹の項を行うとリリースポイントはその途中でフィニッシュはこれ以上腕が伸
び無いので自然に竿は止まります、
欠点は横振りになりやすく打ち上げ角度が低くなりやすい
この最後まで押す事と振り止める事は、竿、錘の運動はどう違うのか
両者とも振り止めるまでの竿の曲がりが同じだとすると、振りぬく方はさらに竿が
前に出ます、たとえ竿がこれ以上曲がらなくても錘自身は前に引っ張られて竿の反
発以前に初速を得る事が出来るわけです、ある意味では、竿の反発を送らせる・・
この事はゴルフをされる方にはフオロースルーと言われよく知られているようです
錘に初速を得てから反発する、形としては前振りとなりますが、まずは振りぬきま
しょう、上級へのステップアップはその後と言う事です。
⑻ その他
振り込む順序・・・蹴り-肩の廻し-腕の振り
後記 振込み・・投げる動作の最後の部分、一番むつかしい、すべてが出来れば
スバラシイ事でしょうが、出来ないからオモシロイ
ラインカラーは変わらないけれど上手く体が動いた納得の
一投・・・あ〜 気持ちイイ