病気別「私の希望」

高齢になった私の場合です。
 
●脳卒中の場合
・転ぶなどで頭を打っての硬膜外血腫の場合は、手術してもらってもよいと思います。
・脳梗塞が軽症で、発症から時間が経っていなければ、血栓溶解治療をしてもらってもよいと思います。
・それ以外の脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血などの場合は手術をお断りします。
・人工呼吸器をつけるのと胃ろうを作るのは、いかなる場合も固くお断りします。
・人工呼吸器を研修生などが反射的につけてしまった場合は、すぐ外して下さい。
 
 ●急性心不全の場合
・即死が多いと思いますが、そうでない場合でも、人工呼吸器をつけたり、心臓のI動脈にステントを入れたり、不整脈にベースメーカーをつけたりしないで下さい。
・ポックリ死は、治すことの困難な心の傷を遺族に与えることが多く、若いほど、また、若くなくても夫婦の絆が強いほど与える傷が大きいのですが、私は平均寿命に達しているし、妻に先立たれているのですから、ポックリ死でよいのです。
・救急病院に運ばれると、高齢者でもあらゆる救命救急処置をされる可能性かあります。これを避けるために、高齢になるほど、いつでも対応してもらえる「よいかかりつけ医」を持っているのがよく、事前に蘇生処置をせずに自然死させてくれるようにお願いしておくのが最良でしょう。
 
 ●がんの場合
・手術も抗がん剤治療も一切受けません。痛みなどの苦痛があれば、モルヒネなどの鎮痛剤をもらう都合で往診を頼み、できる限り最期まで自宅生活をします。住み慣れた所に居たいのに加えて、家を離れると、長年の習慣の朝夕2回の入浴ができなくなるからです。
・苦痛コントロールが自宅では困難になったり、寝たきりになったりした場合、ホスビスに入院します。
・ホスピスに入院したら、早めに、目を覚ますことのない眠りにつく「鎮静」をお願いします。
・自宅生活で介護か必要になった時のために、2人の介護士にすでに頼んで承諾を得ています。
 
 ●徘徊したり、寝たきりになったら
・不眠時・俳徊時は、睡眠薬、向精神薬を充分出して下さい。寝ている時問が長くなっても構いません。家族にも介護者にも迷惑をかけたくないし、徘徊して近所の人の目にとまるのも嫌です。
・寝たきりになったら、目を覚まさないよう眠らせて下さい。私の希望は、がん死の場合と同じで、早めに、目を覚まさないよう睡眠剤や麻酔剤で眠らせてもらうことです。しかし現実には、在宅でも、施設や病院でも希望通りにしてもらうのは簡単ではないかもしれません。


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