[左の図]安静に寝ているときの注意点は、まず硬めの布団或いはベッドで休むことです。
次に重要なことは足を延ばして寝ないことです。
つまり図のように膝の下に布団などをかませて、膝が三角になるようにして寝て下さい。これによって腰の前彎(前に弓なりになっている)状態が少なくなり、腰への筋肉や椎間板へかかる負担が取れます。
うつ伏せは腰によくありませんので注意して下さい。
横向きに寝られる場合は図のようにひざを曲げて寝て下さい。
とにかく腰が痛いときはひたすらこの姿勢で寝ることが一番大切です。
[右の図]台所のような一カ所にしばらく立っているときは、15センチほどの足台を用意してどちらの足でも良いですから乗せておいて下さい。この姿勢によって腰への負担が少なくなります。
また洗面動作では、腰を曲げるのではなく膝を曲げて行って下さい。
[左の図]椅子に座るときは、やはり足台を持ってきて足を乗せて下さい。つまり足の付け根より膝の方が高くなるようにして下さい。この姿勢で腰への負担が少なくなります。足を組んでも同じ効果が得られます。(この場合どちらの足でもかまいません)
和式の生活が主体の場合は、足を崩さず正座で生活をして下さい。男の人がする胡座は腰にかなりの負担を与えます。
[右の図]寝ている状態から体を起こすときは、まず膝と股関節(足の付け根)を曲げて横向きになります。
次にひじを突いて状態を起こしつつ、肘を伸ばしていきます。(手を突いても良いです)
背中をまっすぐにしたまま立ち上がります。
[左の図]物を持ち上げるときは、左の上のように腰を下ろしてから行って下さい。
左の図の下のように、けっして中腰では持ち上げないように気を付けて下さい。
掃除をするときは、掃除機で手の持つところを長めにして中腰の状態になるのを避けて下さい。ほうきでも柄の長めの物を使用して下さい。