名機にロックオン


VALTRIC


(1987ジャレコ)


valtric anime

VALTRIC IMAGE ANIMATION



● 超激難易度アクションシューティング

実に玄人ごのみの難度A級アクション縦シューティング!! 全4面で1ループなのですが、2周クリアしたという話はついに聞くことがありませんでした。当時のジャレコはこのゲームといい、「アーガス」といい、激ムズシューティングがマニア受けしていたようです。いまとなってはマニアの店員さんがいるような店でしかプレイできないと思いますが、見かけたらぜひトライしてみてください。(ちょっとマニアックすぎてこのゲームを知らない人も多いと思いますが----)
----とかいってたら、うちの近所のゲーセンに入ってるし----

● ゲームシステムは比較的単純明快

未来型円形戦車(?)の自機を操作し、敵(こいつらもやはり未来型の戦車なんだろう)の攻撃をかわしつつ(実際「倒しつつ」というよりも「かわしつつ」という表現のほうがしっくりくる)前進!! 敵砲台を破壊することにより、各種パワーアップアイテムを入手することができます。
各面の途中に中ボスが、そして最後には要塞が待っています。要塞のコアを破壊すれば、ステージクリアです。

円形戦車の自機は、通常は正面に1本の細いレーザーが撃てるのみですが、パワーアップサブポッドを装着(2個まで可能)することにより、つけた方向にも攻撃することが可能になります。このサブポッドをどういう方向に装着するかが1つのポイントといえます。
レーザーは初期段階をふくめて3段階にパワーアップすることができますが、最高レベルまでアップさせてしまうと敵のランク(スピードや弾数、敵自体の量)がとてつもなくアップしてしまうので、ほどほどに。

<パワーアップアイテムの数々>

パワーアップアイテムは敵砲台を倒すことによって入手することができます。----といっても、なかにはアイテムにならずに再び砲台として復活してくるものもあるので注意!!

パワーアップポッド----2個まで装着可能。自機前面に斜めに2個つけたり、前と後ろにつけたり、さまざまなバリエーションで装着することができます。誘導ミサイルを処理するためにも、常に2個装着していたいところですが、敵の攻撃が激しいので、結構外れちゃったりします。

レーザー----自機およびポッドのレーザーのパワーアップです。前述の通りほどほどにしとかないと、泣くことになります。もっとも、そういった難易度がお好みの方はご自由に----。

ジャンプ----敵の攻撃を回避するのにジャンプをすることができるのですが、その回数が増えます。ジャンプ中も自機は操作可能で、空中で移動することができます。

バリア----一定時間バリアをはり、無敵になります。この間に先へ走れ!!

地震---- 地震をおこして画面上の敵を倒してくれます。ありがたや----。

水抜き---- 各ステージには川が流れてたりしますが、自機は戦車ですから水に入ってしまうとミス(このときのアクションが「つるん」とすべって落ちたようで、結構笑える)になってしまいます。でも、このアイテムをとればもう安心。川が干上がってくれます。これをとらないと進めなくなってしまうステージもあります。

ワープ---- ステージの最終エリアまでワープします。だからといって途中を飛ばせるわけではなく、一定時間経過後、またもとの場所にもどされてしまいます。いきなり要塞と戦うことになるので、とるときは装備をある程度かためておくことが重要。

● ちょいとしたテクニック(あんまりためにならない)

・とにかく先にすすむためには前進あるのみ。誘導ミサイルを後ろに引き連れて走るなんてザラにあります。
・画面の一番下にはりついて下にむけてレーザーを撃つと、画面最上部の敵を倒すことができます。これを利用して、要塞のコアの座標を画面最上部にあわせ、下に向けて攻撃して破壊する、という荒業もあります。
・ジャンプを有効に使いましょう。

● 故ACU−EPS氏を追悼し----

当時、バルトリックをこよなく愛し、プレイし続けたACU−EPS氏(又の名をHTL−久保恵美子氏)が病で亡くなって、今年(1997年)の秋で10年になります。正直、私はそんなにバルトリックをやりこんでいたわけではありませんが、当時の巣鴨キャロットの常連たちに兄のように慕われていたEPS氏の姿が今でもわすれられません。
23歳の若さでこの世を去ってしまったEPS氏。天国でもヘッドホンをつけて(当時の巣鴨キャロットのバルトリックは、ヘッドホン端子がついていた)大好きなバルトリックをプレイしているのでしょうか。
断じてバルトリックのせいで病に倒れられたわけではないのですが、あのとき私たちは大きな心の拠り所を無くし、悲しみにふけったのでした----。(黙祷----)

リクエスト、感想、お待ちしています


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