名機にロックオン

SPACE HARRIER
(スペースハリアー)
(1985 セガ)




★ 1985秋----AMショーにそのゲームは現れた----

生まれて初めてAMショーに行くことになった私。セガブースの中央になんだか見慣れぬ大きな物体が----近づくとそいつはいきなりがたがたと動き出し、 すばらしいサウンドを奏ではじめた----これが私とスペースハリアーの出会いでした。

★ ローリングシートとサウンドに酔う

当時のセガといえば体感ゲームシリーズの先駆けとして「ハングオン」(ハングアップではない----^^;)を大ヒットさせていたところ。その栄光に酔う 間もなく世間に送り出したのが文字どおり「ローリングシートとサウンドに”酔う”名機、スペースハリアー」でした。巨大な可動筐体にプレイヤーは驚愕し、 そのすばらしいサウンドに酔ったものです。ハングオンは体感ゲームとはいわれたものの、筐体は自分で左右に倒して(ハングオンして)操作するものでした。 大型筐体が自機の動きにあわせて可動する、ということは当時としてはものすごく斬新でした。
そしてその筐体からあふれるサウンドは「VGMは音楽の1ジャンルとして成立する」という考 えを確信させるものだったのです。

そうそう、スペハリのサウンドといえば、そのフレーズにあわせて「松田聖子のチェリーブラッサム」が 歌えるって知ってました?(^^;)

★ WELCOME TO THE FANTAZY ZONE ----

ドラゴンランド----かつて平和だった異次元幻想世界も、今や凶悪な魔物・生物に占領され、超常現象があたりまえとなってしまいました。そこで立ち上 がったのが異次元超能力戦士「ハリアー」だったのです----。

超スピード(当時比----今となってはもっと速いゲームも結構あるし----)で迫りくる敵をたった1つのサイコランチャーガン(正式名称忘れちゃった い----)で迎え撃つハリアー。敵にやられて「AHHHHHHH!」って倒されても再びおきあがるその姿は、なんだかFANTAZYを超えた男のロマン さえも感じられます!?

その世界自体は、以前大ヒットした映画「ネバーエンディングストーリー」の流れを感じさせます。あの世界をゲームで表現したらこうなるってものです。まさ にゲーム業界を新たなFANTAZYZONEへといざなった名作といえるでしょう。

★ AMショーバージョンの自機は----

実はAMショーバージョンのスペースハリアーは発売バージョンとはかなり異なっていました。面構成も1面がかなり長く、難易度も高めで1面でゲームオー バーが続出でした。

しかし、何といっても最大の違いは自機「ハリアー」が人間ではなくて「戦闘機」だったこと。結果的に自機を人間に変更したことによって幻想世界にぴったり とマッチしたのですから、これはセガの「技あり」でしょう。で、ハリアーの操作はレバーの上下が逆(上にあげると下に動き、下に下げると上に動く)なの は、戦闘機の操縦竿の操作性を引き継いだなごりだったのでした。

★ クリアだけが楽しみでもなかった----

とりあえずクリアできるようになったらいろんなことがしてみたくなるのがゲーマーの性。ご多分にもれず、スペハリも稼ぎとおちゃらけプレイが流行りまし た。

(稼ぎ)
17面ボス「ウイウイジャンボ」で飛んでくる岩はなんと1個10万点!!これをうちまくって稼がなきゃマニアじゃないってもんです。画面右下のほうで細か く回転しながらひたすら撃つべし撃つべし!!ずっと粘っているとサウンドが変わってきてちよいと恐いです。しかも、粘りすぎるとバグってとまってしまうこ ともあるので、その辺をいかに見極めるかもハイスコアラー達は考えていたようです。

(おちゃらけ)
やはり平和なドラゴンランドですから、殺生はよくありません。ひたすら弾を撃たずによけまくりましょう。ボスだけはしょうがないですが----。もちろん ボーナスステージ(ドラゴン「ユーライア」に乗って木をたおす)も木をよけまくらなければいけません。慣れるとボス以外は完全にかわせるようになります。

★ 出演協力者は----

ゲーム中のボスキャラにはセガの社員の名前とかが使われてたりして----。IDAはもちろんあいださん、そしてHAYA−OHは----中山隼男社長 だぁーーーーー。ネーミングした人がその後どうなったか知りたいです。


1997.3.10----SEGA GAMEMUSIC VOL1,2 を聞きながら----BY おたやん


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