名機にロックオン
COMET
(ウイリアムズ /タイトー 1986)
★ ビデオゲームだけじゃさみしいよね?
名機にロックオンといえば80年代の国産ビデオゲーム----というイメージがあるのですが、以前ATARIのマーブルマッドネスをとりあげたこともある
し、今回も少し趣向を変えてなんと「ピンボール」の紹介をしたいと思います。(はたして何人ついてこれる人がいるのだろーか?)でもね、ピンボールの土台があってこそのビデオゲー
ムなんですよね。ビデオゲームの多くがノーマルスタート時は3機設定というのも、元はといえばピンボールがそうだったから----なんですから。←ホント
だよ。
ピンボールはその機械の値段と設置スペースの関係であまり普及してないのも事実。どうやら最近は新製品の発売もあまりないようで、少しさみしい(といって
も最近全然ゲームセンターいってないけど----)時代になってしまいました。でも、80年代当時は個性的で面白いピンボールがたくさんあったのです。今
回紹介するコメットもそんな名機の1つとしてあげられるでしょう。
何分自分の記憶だけが頼りであり、細かいフィーチャー等はよく覚えていない(このフィーチャーの複雑さが普及を妨げている原因の1つともいわれている--
--)ので、間違ってたりしたらおしかりのメールくださいね。
★ 派手派手(当時他社製品比)な演出につい踊ってしまう!?
ピンボールといえば静かなものだと考えているあなたは、すでに大きな間違いを犯しています。ピンボールはある意味ちょっとしたスポーツなみに体力を必要と
します。プレイ自体に体力を必要とするのはもちろんのこと、ジャックポット(高ボーナス点)やスペシャル(1クレジット)、エキストラボール(持ち玉が1
つ増える)をとったときにはその喜びを表現するのに「踊り」を踊らなければな
りません(!!??)。ただし、1人でやってるときにやると周りから人がいなくなってしまうので、多人数プレイのときにしましょう。ピンボール全般にいえ
ることだけど、4人での多人数プレイって結構盛り上がりますよね。2コインで3クレジットはいりますから、皆さんも多人数プレイの楽しみを味わってみて
は?
コメットも各種フィーチャーをとったときには音楽やらビジュアルやらで祝福してくれますから、リズムに乗ってLET’S
DANCE!! (何だかなぁ----^^;;)
もともとこのピンボールのテーマは「遊園地」ですから、楽しまなきゃ損なんですね。
★ COMETの連続クリアで高得点(+踊り)をねらえ!
コメットで高得点を獲得する鍵は、中央の「コメットレーン」を連続して通すことにあります。完璧に決まればエキストラボールの権利はもらえるし、スペシャ
ルの権利ももらえるし、もちろん1打10万点のボーナスもあるし、いいことずくめです。しかも、連続でクリアするとボールがくるくるステージをまわるの
で、気分がハイになってきて思わず体がリズムにあわせて動き出し、踊りだしてしまうことうけあいです。
ただし!単に通すだけじゃだめなんです。「○○をしてから××をすると高得点」という、鉄壁
の法則がピンボールにはあり、ご多分にもれずコメットも「DUCKS」と「RABBITS」のターゲットを完成(ボールをあててランプを点灯させる)させ
て、ようやく連続クリアが有効になります。しかも制限時間がありますから、なかなか10万点+スペシャルへの道は険しいのでした。なお、イージーか何かの
設定だと、最初からコメットが有効(「DUCKS」と「RABBITS」を獲得した状態になっている)になっている場合もあります。これはお得。
★ 黄金の1発! ONE MILLION!!
10万点が高得点----と思っていたらまだまだ甘い!!
なんとこのピンボールには「黄金の1発」100万点ボーナスがあるのです。180万点(だったと思う)で再ゲーム(1クレジット)だということを考える
と、まさに大ボーナスといったところですね。----最近はピンボールの点数もインフレになってしまい、何千万点のボーナスも珍しくなくなったけど、当時
の100万点は思わずガッツポーズが出るくらい価値があったのです。
では、どうすれば100万点が獲得できるのか?----最上段の4つのレーンの数字「1・9・8・6」を完成させる(ボールを通す)とフィールド全体に一
定時間倍率がかかるのですが、3球めはなんと5倍!
このときに右奥のサイクルジャンプ(ジャンプ台になっていて奥に3つ穴があいている)が有効(条件忘れた----)になっていれば、いきなり盤面のランプ
と音声が消えさり、と
ビッグボイスが鳴り響きます。制限時間内に見事サイクルジャンプの一番奥の穴をゲットすれば----踊る準備はできてますね?LET'S DANCE!!
----って簡単そうだけど、実際は勢いが足りなかったり、盤面のガラスにぶちあたったりしてなかなか100万点への道のりは遠いのでした。
★ 縁の下の力持ちスクリューコースター
中央のコメットと右のサイクルジャンプが高得点の2大フィーチャーだとすれば、左奥のスクリューコースターはまさに縁の下の力持ち。コメットの説明で「エ
キストラボールの権利はもらえるし、スペシャルの権利ももらえるし」といいましたが、その権利を現実のものとするのがこのスクリューコースターなのです。
エキストラボールやスペシャルはいくらでもストックできるので、確実に通せるとエンドレスプレイも夢ではない?
★ そして続編サイクロンへ----
コメットはかなり生きの長いピンボールでしたが、1988年に続編といえる「サイクロン」が
登場しています。こいつもまた実に楽しい名機でして、リクエストがあればいつかは紹介しててみたいですね。