名機にロックオン
バブルボブル
(1986 タイトー)
● パズル的要素を含んだキャラクターアクションゲーム
泡はき怪獣バブルンとボブルンを操作し、敵を泡にいれて割って退治していきます。2人同時プレイ可能で、なんと100面もある(ホントはその倍の200面)ので、各面を攻略していくだけでも大変だったりしました。難易度も(後述のコマンドがなくては)かなり高くなっており、発売当初は一部のトッププレイヤーの間でさえ「1人プレイでの100面クリアなんて無理」とかいわれていました。しかし、アクションゲームとはいえ、パズル的要素が大きいゲームでしたから、パターンが確立されてきてからは、いつしか1人プレイでの1000万点プレイヤーも続出してきました。
● かわいい顔して憎いやつら
このゲームの魅力の一つにかわいらしいキャラクターの数々があげられます。自分の分身バブルンやボブルンはもとより、敵キャラのぜんちゃん、まいた、もんすたetc----ちまちまとかわいいキャラが画面上を所狭しとかけまわります。ところが、こいつらが曲者でして、実に強い。とくに後半面なんてものすごいスピードでおそってくるから上手にパターン化してないと、あっという間にやられてしまいます。この「やるかやられるかの緊張感」っていうのをどれだけ持続できるか----というのもこのゲームの攻略ポイントだったような気がするのですが、みなさんはどうでしょうか?
● 山のようなアイテムの数々
このゲームを楽しむうえでわすれちゃならないのが多数のアイテム。得点アイテムからパワーアップやお助けアイテムはたまたお邪魔アイテムまで----なかには「電源投入後777ラウンドをクリアしたとき」に出現する「クレヨン」とか、「ハイスコアのネーム入れで特定の名前を入力すると出現する」アイテムとか、めったにお目にかかれないものや知らないと絶対に出せないものもありました。時間があれば全アイテムのリストを作成してこのページ上で紹介しようと思いますが----(結構きついなぁ)
● 隠しコマンドが3つ!!
バブルボブルには3つの隠しコマンドが存在します。それぞれとても大きな効果があります。デモ画面でタイトルを表示しているときに、1つずつ入力することができます。(3つとも入力するときはタイトルの表示を3回待つことになります)
<凡例>
B----バブルボタン J----ジャンプボタン S----スタートボタン R----レバー右 L----レバー左
★ ORIGINAL GAME
通常はノーミスで進むと、20面、30面、40面でシークレットルーム(バブルボブルの謎について暗号でメッセージが書いてある)に入るための「銀の扉」が出現します。また、50面ノーミスだと70面まで一気にワープできる「金の扉」が出現します。ORIGINAL GAMEコマンドは、途中でやられていてもノーミスのときと同様にこれらを出現させるコマンドです。シークレットルームには高得点のダイヤモンドがたくさんあるので、高得点ねらいの人は必須コマンドといえます。(もっとも高得点をねらうぐらいのプレイヤーだとコマンドのお世話にならなくてもそれぐらいはノーミスで進みますが----)
B J B J B J R S
★ POWER UP!
やられてしまうとすべてのパワーアップがなくなってしまうのが、前述のように「1Pで1000万点は無理」とかいう発言の原因となっていました。しかし、このコマンドが入っていればもう安心(と言ってもやはり後半面はきつい)。最初から連射・速射・靴の3大パワーアップが装備されているうえ、その効果はやられてもなくなりません。このコマンドのおかげで私もクリアすることができたようなものです。
L J L S L B L S
★ SUPER BUBBLE BOBBLE
さてさて、ゲーマーたちも腕を上げ、とうとう100面までやってきました。ラストボスは超巨大な「すーぱーどらんく」です。----倒したぞ!!!!----ん????----。そうです。1人プレイだと「友達と来なさい!」といってZAP(50面以降に戻される)してしまいます。さあ、2人でやってきました!!それでもエンディングの後「これは真実の物語ではない」とかいってきます。この時に表示されるのが「真実のエンディング」に向けて旅立つための「スーパーバブルボブル」をプレイするためのコマンドです。真実のエンディングまでの道のりは遠いのでした----。スーパーでは100面のマップは同じですが、敵の配置が違っています。
S J B L R J S R
● コマンドに関する裏話
ゲーム中に表示されるのは、実は3つめのスーパーのみ。なぜのこり2つが発見されたのかちょっと話してみます。
当時、このゲームの作者MTJ氏はよくゲーマーたちとゲーセンにいったりしてたものです。なんのことはない、そういったときについしゃべってしまったのが残り2つのコマンドの存在とそのやり方。聞いてしまったゲーマーは一部の人にその情報を流したのですが、その後がもうたいへん!!「教えろー!」というプレイヤー続出で、都内のゲーセンはパニックになっていました。結局ゲーメストでは、「タイトーさんに許可をもらってゲーメスト誌上で公開しよう」という方向に落ち着きました。で、タイトーに問い合わせたときの反応は----
「なんですか?それ?」
何とMTJ氏は会社に内緒でコマンドをプログラミングしていたのでした。MTJ氏がこっぴどくおこられたのは言うまでもありません----
さて、コマンドを誌上で公開したところ、反響がものすごかった!!!!都内では「コマンドが存在するらしい」という程度のことぐらいは結構知っていたようですが、何分地方では寝耳に水状態だったようです。
● シークレットルームでゲームオーバーになる
コマンドをつかうか、2Pでやるか、とにかくシークレットルームで時間切れまで待ち、「でんでろりーん」と出てくる「日吉の山のラスカルくん」(べんべろべえ<84年.>からのキャラクター)に体当たりしてゲームオーバーになってみましょう。すると、次のプレイでは、なんと1面がいきなりシークレットルームになってしまいます。
● 超高得点をめざすには
1Pだと腕さえあがればエンドレスも可能ですが、2Pだと100面クリアでゲームオーバーになってしまいます。限られたなかでいかに点数を稼ぐか?マニアの情熱はすごいものがあります。2Pトータルで1000万点以上をたたき出すのは相当のテクニックを必要としました。やり方としては----
・アイテムの出現条件を調整し、ひたすらほーりーうおーたー(ボーナスステージ突入)を狙う
・さらにハリーアップのない97面で指輪(自機を操作すると点数がはいるようになる)がでるように調整する
といったものでした。指輪までやった人はあまりいなかったようですが、ほーりーうおーたーのほうは結構みんなねらってたりしました。出現条件が「通気穴を一定回数以上落下する」でしたから、ひたすら落ちまくる姿が散見されました。しかし、ほーりーうおーたーはアイテムの出現優先度がかなり低くなっているため、その他のアイテムが出現しないように条件を調整する(具体的には、@ まとめわりしない A エクステンドバブルをとらないといった方法)のが大変でした。
● 全アイテム一挙公開!!といきたいのですが----
アイテムの紹介はまたの機会ということで----もっと時間がほしい!!(何のことはない、表を作成するのがめんどうなだけという説もあり??)
感想とリクエストお待ちしています