相反する想いのために
「…つまらないわねぇ…最近は負もある程度減っちゃったし…
フィブリゾもガーヴもいない。ルビーアイ様は未だ氷の中。
せめて負の感情がたくさんでるようにしたいわね」
ぶちぶちと愚痴る。
原因はリナ=インバース。わかってはいるのだが……
「どこかへ滅びを撒きに行かれるのですか? ゼラス様」
私が自らの力を注ぎ、自ら創りあげた唯一の部下、ゼロス。
実はリナ=インバースをどうこうできない理由はこのゼロスにあったりする。最も、私が気付いていることにゼロスは気付いていないだろうが…せっかくだからそれをネタにからかうか。
「エイプリルフールという行事(?)を滅ぼしてみようかとおもってね。
この日はだまされて当然、みたいで負の感情も少ないし」
とたんにうろたえるゼロス。
この2人はエイプリルフールに嘘のふりをして会っているのだ。
「ど…っ、どうして突然…?
それに日を滅ぼすのは無理じゃありませんか…?」
あ…ゼロスの負の感情。しかもおいしい♪
「理由はさっき言ったとおり♪ 突然っていうよりは、うっぷんがたまって爆発したってところかしら♪
確かに日を滅ぼすことは出来なくても風習をなくすことはできるわ。
エイプリルフールデーモン大量発生事件でも起こせば負の気が少ない日から負の気が大量放出される日に変わるもの♪
それともゼロス、何か困ることでもあるのかしら?♪」
我ながら思い切りノってるわね。
「いえ…………」
言いにくそうに言葉を濁す。
おや? この負の感情………からかい方を変えてみるか。
「そんなにリナ=インバースに会いたいか? ゼロス」
「ゼラス様??!!」
思いっきりあわてふためくゼロス。
「私が気付いてないとでも思っていたのか?
おまえは私のたった1人の獣神官なんだぞ?」
それを聞いて、少々落ち着くゼロス。
「そう…ですね。僕はゼラス様から創り上げられた。当然のことでしょうね。
その僕がゼラス様よりもリナさんのことを考えるようになるなんて…
僕自身思いませんでした。
でも……惹かれてしまったんです。彼女に………」
「会いたくて仕方ないのだろう?
1年に1回では足りないくらい。
ひどく気にかけて…
何度も逢瀬を重ねたせいで、逆に忘れられなくなっているのだろう?」
それはきっとゼロスにとっては強い誘惑。
リナ=インバースに会いたいという…
「…あおらないで下さいませんか? ゼロス様。
僕自身、彼女に会えないことに限界を感じてきているんです」
「獣神官というよりは、ケダモノ神官ね」
くすくすと笑う。
「好きでこんな状態になったんじゃありません!」
ゼロスの反論。しかし………
「まあ、好きでそんな風になるわけはないだろうな…
だが、好きだからこそそうなったのだろう?」
ゼロスがぐっと押し黙る。
「年に1回、嘘のふりをして会っているのは僕の魔族としての最後のプライドと、決して裏切りとは思っていない気持ちからです。
魔族全体を裏切る気は決してありません。
リナさんさえ何も言わなければ今だって平気で人を殺すこともできるでしょう。
でも………リナさんは人が殺されるのを黙ってみている人じゃありませんから…
身にかかる火の粉は振り払いますが、こっちから魔族に手を出す気なんてないんです。
リナさんに会いたくて仕方がない。けれどそれは………………
………………魔族としては狂っているとも言えるのでしょうね……………」
………ゼロスはもう、獣神官とはいえないのかもしれない………
ならばいっそ…………………………
「楽にしてあげるわ、ゼロス」
待ってくれた皆様、本当にありがとうです〜(はぁと)
それにしても…………どんなところでおわってるんだか………(^_^;)
でもこうしなきゃ続きが……
ってわけで、ゼラス様になったつもりで選びましょう(笑)
ゼロス様を滅ぼす → 悲しみを乗り越えて
ゼロス様をリナちゃんの元へ行かせる → ずっと一緒に
続きは………あいかーらずいつになるかわかりません
が、それでよろしければどうぞ
あと、本文ですが、本当はもうちょい展開やばいんですよね〜((((((^_^;)
いちおうソフトに書いたんですが…
だからゼラス様がケダモノと言ったのもそういう意味があるんですが……
え〜、なんというか、ゼロス様とリナちゃん、すでに数回、体重ねてるんですね(^_^;)
そういうことがあるから、なおさらリナちゃんのことが忘れられなくなっているというか……
…………ちなみにこれは次回(両方)の伏線でもあります……(^_^;)
俺、けっこうそういうの(体重ねることじゃないですよ ある状況において(……そのある状況ってのがまぁ…ちょっと……ですけど……(^_^;))キャラが苦しむことです 誤解しないで下さいね(^_^;))好きですから(核爆死!)
んなわけで、次回いつになるかわかんないけど一応頑張ります(多分)
時期的にこんなことやってる場合じゃないんですよ 本来 それをこうやって書いてるんですから…(単なる言い訳(爆))
ではまた〜 (^^)/~~~