煽情
「ソード、どうしました?」
荒い息を吐いているソードに問いかける。
いつもの決闘。だてに何百年もソードと闘い続けたイオスではない。
ソードの体のことは、ソード並みによく知っているつもりである。
この程度のことでソードが息切れするなんておかしかった。
「体の具合でも、悪いんですか?」
「う、るせっ…だまってろ」
かすれた、ソードの声。
「発情期、ですか。
わざわざそんな時に、よく闘おうとしますね…」
イオスが剣を降ろす。
「オレは、まだ…闘える…っ!」
剣を構え、突っ込んでくるソード。
「今回も、引き分けですよ」
そう言って、ソードの剣を叩き落とす。
触れた、ソードの体は熱を帯びていた。
そのソードを抱きしめて、くちづける。
「…ってめ! 何しやがる!!」
わかりきっていた罵声。
「つらいでしょう? 落ち着かせてあげますよ」
さらに深くなるくちづけ。
「んっ…うう…」
発情期の体は快楽に馴染みやすい。思わずイオスにしがみつくソード。
しかし、唇が離れたとたん、再びソードは罵声を投げかける。
「てめーに落ち着かせてもらわなくてもいい!」
「じゃあ、どうするつもりなんです?」
言葉につまるソード。
「……オレの館まで、送ってってくれ…」
言いにくそうに呟く。
「嫌です」
きっぱりと、即答するイオス。
「…イオス…」
じと目で睨むソード。
「そんなことをしたら、私はそれでお払い箱で、あなたには他の相手がでてくるでしょう?
だから…あなたの館には連れていきません。
大丈夫。ちゃんと落ち着くまで面倒見てあげますから」
ソードが何かを口にする前に、その唇を塞ぐ。
鎧を外し、服をはだけて、ソードの意外な細さに驚く。
あれほどの強さをしていながら、その方は十分な筋肉がついているとはいえ、腕の中に収まってしまうほどだ。
「キレイ、ですよ」
そう言って、胸の突起を唇に含む。
「やっ…あ…」
唇からこぼれる声。
「ずいぶん、イイ声で啼くんですね…もっと、聞かせて下さい」
そんな言葉に、
「…おま…の、ほうが……よっぽど、発情期じゃ、ねぇのかよ…っ!」
途切れ途切れの言葉で返すソード。
「あなたの発情期に、つられたんですよ」
そう言って、さらに愛撫を加える。
「はぁっ…」
熱い吐息。煽られたソードの体は、罵声を返すことすら、つらくなっている。
繰り返される、荒い呼吸に誘われ、その身をソードの中へとうずめていく。
「イ…オ、ス……」
艶の帯びた声で呼ばれ、動きを早めていく。
イオスは、ソードのひときわ高い声と共に、果てた。
それ以来、ソードは決闘をするたび、時々イオスに押し倒されたらしい……
多少、ノリはよくなかったものの、なんとか終了です。
えーと、これは「触発」で、イオスが純白天使じゃなかったら… ということで考えた話なので、元々のネタとしてはある意味同じです。
なぜノリが悪かったのかは不明。
ストーリー、最初はイオス、ソードを館へ連れていく予定だったんですが……独占欲でそのまま押し倒しちゃいました。ほら、ソードって女はべらしてるから……とられるの嫌だったみたいです。
え〜、またネタが増えたため、一段落がまた遠のきました(笑) ネタが尽きないのは別にいいことなんだけど…でも、後回しされるのがでてくるから困り者(^_^;)
あと……えーと、2つ書いたら…後回ししてたやつを……書けたらいいなぁ……(笑)
(裏)