スレイヤーズ的日常
「ねぇ、もし あたしがあたしじゃなくなったらどうする?」
ふと思いついて聞いてみる。
真顔なあたしにとまどうガウリイ。
「ねぇ、どうする?」
そう、もし あの瞬間ロード・オブ・ナイトメアに意識をのっとられたままだったら…
「何言ってんだ。リナはリナだろ」
そういう意味じゃなくて…
「あたしが操られたりしたら?」
「よっぽどじゃないとありえないだろ。 リナの魔力は認めてるよ」
珍しい。ガウリイがほめ言葉なんて。
「それに…もしそうなったらオレがもとに戻してやる」
「え……」
あわてて真っ赤になるあたし。
「ま、ゼルガディスやアメリアにも頼むけど。
オレには原因なんてわかりっこねぇだろうしな」
やっぱりクラゲ頭だ。まともなこと言ったと思ったのに。
「オレが戻してやるよ」
「ホントに?」
「だってなあ、リナの体で暴れられると被害が大きいからなぁ。
もし、『竜破斬』連発されでもしたら……
一番大変なのはオレだし」
やっぱり許せん。
――黄昏よりも昏きもの
血の流れより紅きもの
「冗談だってば、リナ。だから『竜破斬』だけはやめてくれ!」
「冗談でも許せん!」
あまりにも落差が激しくて、あたしの怒りは頂点まで達していた。
時の流れに埋れし
偉大な汝の名において
我ここに 闇に誓わん
我等が前に立ち塞がりし
すべての愚かなるものに
我と汝が力もて
「リナ〜! ホントに悪かったから〜〜!!」
どーせガウリイのことだから『竜破斬』の一発や二発じゃ死にやしない。
(ふつーは死にます。よいこはマネしないでね)
ならばここはたまったムカムカを発散するのみ!
等しく滅びを与えんことを――
「竜破斬!」
「リナのバカヤロー。どーなっても助けてやんないかんなー」
そう言ってとばされるガウリイ。
シリアスにはじまったのにやっばりいつものあたし達であった。
(スレイヤーズ的日常:完)
ってわけで、書いてみました
駄文です とてつもなく駄文です
一番はじめに書いたスレの作品だしなあ… って、今書いても駄文だけど……
ドラ・スレの詠唱がなかなか…チェックが大変だった…
って、わけで、ここまで読んで下さってありがとうございました
ではでは