魔法珠 〜Magic・Soul〜 8
  8.
 闇の力を持ったために人々の負の感情を吸収した魔法珠。そして、その感情はあたしの中に入り込む。
(だめだ…これに負けたらあたしは…、体をのっとられる…)
――光よ、闇の命にて、彼の者の心に光を与えよ――
 《光覚醒》
 しかし、何の変化も現れない。
 闇の力が強すぎるうえに、これは光の力を使うとはいえ、闇魔法だ。
(私が…光聖霊ならばくい止められるかもしれないのに……。
 今はそんなことを悔やんでる場合じゃない。早くなんとかしなければ…)
――光よ、本来の意識を取り戻させよ――
 《意識覚醒》
 キアルスとは別の声。
(これ…、普通の魔法じゃない…?)
「これを受け取れ!」
 そう言って何かを投げる。
 のっとられかかっている残った意識の片隅でそれを受け取った途端、光が視界いっぱいに広がった。
 全てを浄化する光。
(これは…光の魔法珠…?
 どうしてここに……)
 そして魔法珠の力が流れ込む。

 さて、結果やいかに?!
 しばらく操られててもおもしろかったかもしれないなぁ… 出すの早すぎたか…?
 まあ、いいか…  お次をどうぞ

魔法珠 〜Magic・Soul〜 9