真紅の花嫁 ―呪縛―
 それは、偶然立ち寄った町で見つけた。
「すごい。きれ〜いっ!」
 珍しくはしゃいだ声をあげるリナ。
 そこに飾られていたのは、真っ白なウエディングドレス。
「試着、させてもらったらどうです?
 きっと似合いますよ?」
 ゼロスがそう言い、あれよれよと言う間に手続き(?)を済ませてしまった。

 数分後、そのドレスを身に纏ったリナが出てくる。
「すごい…きれいですよ、リナさん」
「どうせ、ドレスがって言うんでしょ」
 すねるリナ。やはり、恥ずかしさが出るのだ。
「本当に…きれいですよ?」
「じゃあ、隣に花婿さんがいたら、本当の結婚式ね」
 笑いながら言うリナ。
 ゼロスはそんなリナを抱き上げて、空間を渡る。
「あっ! お客さん、服、持ち逃げ〜〜〜!!」
 あとには、残された店員の声だけが響いたという……

 ゼロスが連れてきたのは、広い草原。
 降ろされたリナは、咲いている花で冠を作り、自分の頭にのせる。
 ゼロスはずっと黙ったままだったが、やがて、口を開く。
「……誰が、誰の隣にいるんですって……?」
 差し上げた人差し指を、そっと横に切る。
 途端に、リナの首、頸動脈から血が溢れる。
 真っ白だったウェディングドレスは、真っ赤に染められていく。
「…染める、なら…血の赤よりも、ゼロスの…闇の色に染めて、ほしかったな…
 でも、もういいわ…これで、ゼロスは…あたしの呪縛から…抜けられない……
 あたし、だけの…ゼロスよ…」
 妖艶な笑みを浮かべながら、リナは息を引き取る。

     ノコサレタモノハ、心ヲ失イシ、真紅ノ花嫁ノ姿

   「あなたの呪縛なら…僕は、甘んじて受け入れますよ…」


 題名だけを聞いたなら、リナ達がそういうことに巻き込まれたシリアスストーリーと思われるでしょう 最初の部分でらぶらぶなのかと思うでしょう 服の持ち逃げの時点でギャグだと思うでしょう しかし…結果はなんかダークなゼロリナです
 何がダークかって………ゼロス様がリナちゃんを殺したのは衝動的なものなんです ……衝動で殺すなよ……(/_;)
 旅の途中なのになんでゼロスとリナしかいないのかというつっこみは……考えないで下さい
 俺の思考回路は、我ながら謎なので、いきなしネタが何もないところから出てくることがあります これもその1つ 別にダークな話を書きたくて思いついたわけじゃなくて、思いついたのがダークだっただけで……
 ああ、そういえば本文中のリナちゃん、最初は無邪気っぽいのに…最後は妖艶で…なんかギャップが…なんかしらんが無邪気になってた ま、即興ネタみたいなもんだしなぁ……
 ってそれよりも……あと2つあるんだっけ……また後回しにしちゃって…書きたいドシリアスと鬼畜すとぉり 後回しにしたらいつになっても終わらない…… ま、スレじゃないですがね きっと…今度こそ取りかかれるはず 多分……(^_^;)
 それでは どうもすみませんでした〜