UFO母船カマガアクト搭乗記(界報 1995.12から1996.2まで掲載) 雅妙緑風


私がUFOに搭乗したのは1995.11.23(旧暦十月一日)の事です。緑 真奈美命様の認可で肉宮上杉氏から離脱してメンタル体でUFOに乗船できる事でAM6:00頃体外離脱を実行しました。肉宮上杉氏は既に肉体でUFOに乗船しているので界層波動体居住者である私達にはエネルギー集積を行えば良いと思っているらしく、UFO乗船の機会が無く何とか搭乗できないものかと思っていたところ、緑 真奈美命様からUFOがたくさん来ているので搭乗しても良いと認可がでたので搭乗希望を申し出たのです。

肉宮上杉氏の肉体から分離を開始すると十色の色彩帯を抜けて体の外に出ました。自分の体を見ると白いもやの様に見えます。良く見てみると白の色彩の中に赤から藍色までの6色の透ける色が確認できました。肉宮上杉氏とはアストラルコードが繋がっていませんので、私の体に変化が起きても上杉氏の肉体に影響の出ない事が理解できました。

左耳に「キーン」というUFO音が聞こえたかと思うと既に私の体はUFOの中に転送されていました。時折、上杉氏の講演などでUFOの話が出たときに聞いたスカウトシップと言う乗り物らしい事がわかりました。新しいタイプのスカウトシップでドーム状の天井と光るフロアーがあるだけでただの白い空間と言った感じです。壁の空間が開き、人が出てきました。緑色のガウンの様な物を纏った金髪の人で名前はヘユテと言うそうです。にこやかな柔和な感じがする人でテレパシーにより直接私の意識と会話をするとの事でした。このUFOには現在6名の搭乗員がいるそうです。他の搭乗員の紹介は有りませんでしたがUFO母船カマガアクトが国上山に来ているので案内してくれるとの事でした。

床から戸のような物が上がってきました。UFO母船カマガアクトに乗船するには霊鎧(パワトロンの装着して有る宇宙服)を付けないと駄目との事でした。「この装置はゴールドボックスと呼ばれるものです。怖がらずに入ってください。」ヘユテに言われるままに戸の中にはいると体が金色に光りだしました。ヘユテも中に入ってきたのですが見る見るうちに体が金色の発光体と変化してしまいました。「さあ、出ましょう。」ヘユテの声に引かれるように戸の外へ出てみると先ほどの白いドーム状の部屋と感じが変わっています。広いフロアーに同じ様に金色に光る体の人が沢山いて装置を動作しているのです。壁には大きなテレビスクリーンの様に成っていてコンピュータグラフィックの様な模様が描き出されていました。「これが母船カマガアクトです。」ヘユテが小さな声で教えてくれました。

UFOスカウトシップから母船カマガアクトへ次元転送された事を理解しました。ヘユテと共にゴールドボックスから出ると数人の宇宙人が近づいてきました。「貴方も同じ宇宙人ですよ。意識の形態が少し異なるだけです。」頭の中から声が響いて来るような感じでした。「これは脳内に直接に話し掛けています。テレパシーとも呼ばれています。不特定多数と意志の伝達交流も可能ですし、特定の個人にだけ話しかける事も出来ます。もっとも私たちに秘密などは無意味な事ですが。」一人の宇宙人が前に出ると威厳有る老人の姿に変わった。周りの光る宇宙人たちも次々と人間の姿に変化してしまった。私も年で人に意志を伝える術や姿を変えて人に見せる術を知ってはいるが、少し勝手が違うようである。「これは貴方の細胞意識の記憶に馴染みの有る形態のフィジカルボディを装着したのです。貴方も親指を握り、声を出してセプトと言って見てください。」私は親指を握り込んで「セプト」と言ってみた。見るうちに人間の姿に変化してしまった。「貴方にはこの姿の方が行動しやすいでしょう。艦内はヘユテに案内してもらいなさい。」老人は笑顔で挨拶して数名の人を従えてドームの隅に行ったかと思うと忽然と姿を消してしまった。ヘユテに尋ねると母船の別のところに転送されたとの事だった。

ヘユテに連れられてドームの隅へ行くとフロアに星型のマークがしてあった。そこに立ち「スミル」とヘユテが唱えると私たちの体は瞬間的に別のドームに転送されていた。未体験の事ばかりで思考する事も出来ない状態である。肉宮上杉氏と供にアダムスキーの本を読んだのとUFOの内部が異なるので疑問に思っていると、ヘユテがテレパシーで私の考えを読んだらしく「アダムスキーの本で紹介されているUFOは今から約2700年位前に使用されていた旧式の飛行船で船体の下にコンデンサーギヤと呼ばれる着陸用の旧態が有るのが特徴です。あのタイプのUFOは現在、地球人位しか使っていません。」と答えが返ってきた。

ヘユテは壁に手を向けるとヘッドホンみたいな物を取り出した。「これを頭に付けてみて下さい。」言われるままにヘッドホンを頭に付けるとヘユテは「アー」と唱えた。すると不思議にフロアと壁が透けるような感じになってきた。そして信じられない光景が足元に映し出されてきたのです。私の頭では理解しきれない出来事ばかりの連続です。「貴方が現在居る地球です。」ヘユテは楽しそうに笑いながら答えました。


UFO母船カマガアクトに乗船できた事で緑
真奈美命様に感謝の念を送った。ヘユテは笑いながら指を差し、「ミドリマナミですよ。」と一人の宇宙人を紹介してくれた。その宇宙人は私達の側へやって来ると素早くヘッドホンを付けて「アー」と唱えた。するとその宇宙人の足元も同じ様に透明になり、地球が映し出された。

見ると私達の足元に見える地球のビジョンとミドリマナミの足元のビジョンが異なっている事に気づきました。丁度私達のビジョンを縮小したのがミドリマナミの足元のビジョンなのです。ミドリマナミは私の考えを読み取ったのか笑いながら「スー」と唱えた。すると今度は足元のフロア全体がスクリーンと成り、巨大な地球の映像が映し出されたのです。「このヘッドホンは今、貴方立ちの地球で使われているバーチャルシステムと同じ様な物です。脳に浮ぶ願望を選別してビジョンとして映し出すのです。何か見てみたいものが有りますか?」ミドリマナミは私の頭の中に話しかけてきた。ヘユテにも聞こえているらしく、笑いながらうなずいている。

「貴方の願いは判りました。ビジョンを出すためにUFOの移動が必要です。」ヘユテはヘッドホンを外して、壁の方に向かい「スミル」と唱えると消えてしまいました。不安になった私の同様をキャッチしてミドリマナミは説明してくれました。「貴方の先ほど望んだ事は肉宮上杉氏のUFO体験の真実についてです。この事は私の地球進化に対しての任務とも関係が有るのでヘユテが旗艦スーサに情報を集積しに行ったのです。」私はこの事を聞くと幾分が安心しました。

間もなく両耳に「キーン」と言う音が聞こえたかと思うとヘユテの声が頭の中に聞こえてきました。「私は今、旗艦スーサからUFO母船サマカストラに転送されました。そして地球日本国新潟県の弥彦山上空まで来ています。ここも宇宙連合SEのUFOスポットなのですが、この大気の成分から肉宮上杉氏のUFO乗船時の記憶を残存磁場から集積しています。まもなくそちらのUFO母船カマガアクトに映像として届くと思います。」ヘユテの声を聞くと安心感から意識が昂揚するのを感じた。

ヘユテが消えてから数分後の事である。周りの壁が虹色に輝きだしたかと思うと見覚えあるビジョンが映し出された。弥彦山である。私の脳裏には肉宮上杉氏をアモン大神との結びで富士山と弥彦山の頂上を同時に神業する為に導いた事を思い出した。

弥彦山スカイラインの駐車場に車を止めた上杉氏は懐中電灯片手に夜の奥宮への登山道を一人出歩いている。「貴方が思い出したように、この日は肉宮上杉氏の神開きが神結びが終了し、イズメノカミが合体する御用でした。この日貴方の意識は肉宮上杉氏の霊衣(オーラ)の中にあり、アストラル界からメンタル界の神々に働きかけてコーザル界の私達の注意を引く事となったのです。しばらくビジョンを見ていてください。」ミドリマナミは笑いながらテレパシーを送ってきました。

暗い登山道を一人歩く上杉氏の後ろにスカウトシップ(小型UFO)が付いています。上杉氏の肉体すぐ後ろ6メートル位上空の所をピッタリと後ろをついて飛行しているのですが上杉氏はUFOに気づいていないようです。300メートル位前方の奥宮の真上にはUFO母船が滞空しています。周りの雲が集まって母船を隠蔽しているようでした。
「このUFO母船はサマカストラと言い、肉宮上杉氏の細胞をチェックする目的で用意されています。」ミドリマナミが説明してくれました。

上杉氏の後ろを飛行しているスカウトシップは半透明になると同時に霧の様な物を吹き出しはじめました。スカウトシップが完全に透明となり、まるでスプレーでも吹きかけるようにあちこちと移動して辺り一面霧で覆われました。奥宮まであと60メートル位なのですが自分の足元がはっきり確認できないくらいの濃霧と為りました。

ようやく奥宮前に到着した上杉氏は宇宙祝詞を奏上しました。この時上杉氏の体は白色光線に包まれるようにゆっくりと母船の中に引き上げられました。「この時の上杉氏はまだUFO乗船をした事が理解できませんでした。今日貴方が私達のUFOと遭遇するまで記憶をコーザル体に封じ込めて肉体の記憶を消去して降ろしたのです。」母船からゆっくりと降下してきた上杉氏は目を閉じたまま宇宙祝詞を奏上していました。