待っています ガラス越しの光が 遮られる時を それは夜の訪れ アゲハや小鳥の羽ばたき そしてあなたの眼鏡のフレーム あなたがわたしを 覗き込んでくれる時だけ わたしは生きています どんなに温かくてどんなに美しい プリズム越しのお日様の両手も わたしには残酷な孤独に見える 決して触れ合えることのない あなたの眼差しの作る影だけが わたしの時間を知らせてくれる この世界にわたしがいることに 気付いたあの日からずっと あなたの影はわたしの安らぎ だからいつも待っています ガラス越しの光が 遮られる時を