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< HITSUGI >





この体が朽ち果てても好きです

どうしようもなく薄っぺらい

理知の汚泥の遙か彼方

生命の奥底から

震えとともに涌き上がってくる

愛おしさ

この紅炎の舌先が

小さくチロチロともがいて

力を失ってしまう前に

hitsugi

火を継ぐための小箱

そっと燃え上がるのを待つのです

あなたを嫌いになるはずもなく

ただ、炎には力が必要なので

hitsugiに眠っている

こんなに愚かな僕の愛おしさが

再び燃え上がるのを見つめていて下さい

胸の上に手を重ねて瞳を閉じるあなたの愛の祈り

それが火継ぎの儀式の唯一の秘法

ああ、あなたが好きです

朽ち果てるほどに

どうかこの愛

この狂おしい炎に

いつまでも変わらぬ祈り

あなたの歌声を注ぎ込んで下さい


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