あいの風とやま鉄道の生地駅近くに昨年10月、 YKK AP㈱の
新しい社屋「YKK AP30ビル」が完成 しました。生地駅から踏切を渡り、
同ビルからYKK センターパーク方向に右折すると、三角屋根の大きな
建物が見えてきます。それが「YKK AP技術館」 = 写真= です。
YKKセンターパークまで続く広い道路 に守衛所はなく、誰でも自由に
通行できるそうです。
技術館は1959年、アメリカから輸入した最新鋭の アルミ押出機を初めて
設置した記念すべき建物です。
外観は普通の工場ですが、屋根の一部を深く切り取 り、外光が建物内に
届くように設計されました。内 部の壁や天井は工場当時のままに残されており、
「安 全第一」などの文字も見えます。ただ耐震補強を施 し、外側から
断熱対策がしてあるとのことです。
建物内を谷畑弘之館長に案内していただきました。
館内は、創業、発展、改革、挑戦、先人ホールの各 ブロックに分けられており、
同社がこれまでつくっ てきたサッシや窓、その構成部品、またそれらをつ くった
工作機械などの実物が展示されています。
素 材から製品まで、さらにそれらをつくる機械に至る まで一貫して責任を持つ
同社の姿勢が伝わってきま す。右に同社の歴史を簡単にまとめましたが、
その 歴史を目の前で直に確かめることができるのは貴重 な体験です。
特に、創業ブロックにあるシ アターでは、約10分間の映像で技術者た ちの
挑戦と事業の展開が紹介されており、 最後に出現する仕掛けには驚きました。
最終ブロックの先人ホールでは、同社の 発展に心血を注いだ故 𠮷田久政氏と
精鋭た ちの功績が紹介されています。久政氏は YKK創業者・𠮷田忠雄氏の
兄で、1967 年に死去するまで建材事業をけん引されま した。
■ 黒部市民スキー大会
2月2日午 前10時 か ら宇 奈 月温 泉 ス キ ー 場。
種目はジャイアントスラロームで、 参加費は一般1000円、
高校生以下 500円、親子リレーは1000円。
申込 みは、25日までに総合体育センター (☎57-2300)へ。
■ 親子スキー教室
12日 と19日、26 日の午前9時半か ら糸魚川シーサイ ド
バレースキー場 (現地集合)。対象 は小学生以上の子 と
保護者で、定員 は各回40人(大人 のみでもOK)。
受 講料は、親子が1 回8500円、 子 ど もは4000円、
大人5000円(リフト 1日券と昼食代など含む)。
(申込み /黒部市体育協会☎57-2300)
黒 部 か ら 世 界 へ 技 術 を 発 信
館内には自販機があり、巨大な自社製 カーテンウォールから注ぐ陽光を浴びなが
ら休憩することができます。
技術館から10分ほど南に歩くと、YKK グループのモノづくりを伝える
YKKセン ターパーク=入場無料=があり、中には飲食ができる テラスもあります。
さらに踏切を渡った西側には、プ ラネタリウムを備えた吉田科学館があり、様々な
企画 展を見ることもできます。プラネタリウムは一般300 円、
中学生以下は無料(月曜休館)。技術館周辺は、 緑豊かな公園として整備が進められており、
一帯は 『科学と技術の新エリア』になりそうです。
YKK AP㈱ヒストリー
1957年 YKK APの前身の吉田商事 が設立
1959年 「工場長」の𠮷田久政氏がアル ミ押出による建材事業を開始
1961年 アルミ室内建具などの生産販 売を開始
1962年 アルミサッシの生産販売を開始
1966年 「ハイサッシ」が大ヒット
1967年 𠮷田久政氏が死去
1976年 シンガポールに海外初の事業 会社設立
1983年 樹脂サッシの生産販売を開始
1986年 インドネシアに海外初の一貫 生産工場
1990年 建材事業の中核会社として YKKアーキテクチュラルプロ ダクツ(略称YKK AP)を
設立。初代社長に𠮷田忠裕氏
2002年 YKK AP㈱に商号を変更
2003年 YKKグループの建材事業を 完全一体化
2005年 住宅用窓の複層ガラス化を宣言 サッシメーカーから窓メー カーへ転換を図る
2008年 海外でのファサード事業を本格展開
2009年 樹脂窓「APW 330」を発売
2011年 社長に堀秀充氏。 埼玉窓工場の操業を開始
2016年 荻生にYKK AP R&Dセ ンターを開設
2023年 社長に魚津彰氏。 米国で樹脂窓の新工場が操業 開始
2024年 断熱性の高い木製窓の販売を開 始。黒部製造所内に「YKK AP 技術館」がオープン
YKK AP 技術館 案内
開館時間 ●9:00~16:30(入場は16:00まで)
休館日 ● 月曜 祝日 年末年始 お盆 ゴールデンウイーク なお1月は7日㈫から開館
入場料など ● 無料 予約なしの自由見学 10名以上の場合は、電話での予約が必要
電話番号 ●54-8134 駐車台数 ●20台で無料
構造など ● 既存建物のリノベーション(SRC造、一部RC造、鉄骨造)
地上2階建てで延床面積は4462㎡ 建物高さは15.6m
総工費 ●約29億円 来館目標 ●年間約5500人
ニコニコタウン’25
1月号 Vol.536
pdfファイルでも閲覧できます
niko536.pdf へのリンク
■ 1月の黒部市美術館 (☎52-5011)
⑴サエボーグ展~Enchanted Animals (魔法にかかった動物たち) 4日から 13日まで。
世界各地で活躍している アーティスト・サエボーグ(富山県出身) の北陸初の展覧会。
一般500円、中学 生以下無料。(開館30周年記念展覧会)
⑵パフォーマーによる記念公演
4 日午前11時から。観覧券が必要。
⑶コレクション展「木々の語らい~木 版画と彫刻と」
25日から3月16日ま で。一般300円、中学生以下無料。
■ 1月の友学館 (宇奈月☎65-1010)
⑴延長展示~特別展「驚異の名橋 愛 本刎橋」 5日から3月23日まで。
匠 の技から近年の資料まで愛本刎橋の 始めました。軽食と飲みものを販売。
魅力を集めて紹介。300円、中学生 以下無料。
⑵黒部川に架かる橋展
5日から3 月23日まで。上流から下流までの約 30の橋の特徴を紹介。300円。
⑶ 愛本駅のジオラマ展示 31日まで。
深居賢人さん(富山高専2年)が製作し た1950年ごろのジオラマを展示。無料。
■ 1月のあおーよ (☎54-1205)
森の朗読サロン 26日午前10時から。
劇団フロンティアの森隆俊さん(☎ 070-2666-4954)が、新美南吉の「花 のき村と盗人たち」
などを朗読。定 員50人。500円。高校生以下無料。
■ 1月のあおーよ図書館 (☎54-2311)
⑴へびの絵本のひみつ基地展 5日 から2月11日まで。
⑵もふもふもこもこふわふわ展 5 日から2月11日まで。
⑶ベストエッセイ2024 8日から2
月11日まで。
■ 新春無料開放デー 4日午前10時 から午後2時 まで、
総 合 体育 セン ター(☎57-2300)。
サブアリーナとト レーニング室、温 水プールが無料で 利用できます。
新 年を祝って、おし るこの振る舞いも。
■ 黒部市消防出初 式 4日午前10時 頃から。
桜井高校 周辺での一斉放水 の後、黒部市役所 前を分列行進し、
三 島 神 社 で 無 火 災を祈願。( 問合 せ/黒部消防署☎ 54-0119)
■ ジオ&みずはくツアー
19日午前 10時に地鉄新黒部駅に集合。バス で扇状地の施設を回ります。
定員 25人。500円。弁当持参。(申込み /吉田科学館☎57-0610)
■ 初天神祭
26日午前10時から午 後1時まで生地の前名寺天満宮(☎ 56-8795)。
どんどん焼きやぜんざ いなどの縁日があり、古いお守りや お札の焚き上げも。
吉田科学館の自主制作プラ ネタリウムで声の出演をした
鮫澤祐二 さん(66)=劇団フロ ンティア事務局長、立野在住
Q どんな役をやったんですか。
A 黒部峡谷にいるイヌワシの役です。
キャニオンルートの開通は延期にな りましたが、少しでも黒部峡谷への
関心が持続できれば、と思います。
Q 今年の抱負を――。
A 秋に宇奈月温泉の木管事件をテーマ にしたオリジナル劇をやります。
乞 う、ご期待!!
■ 1月のコラーレ ( ☎57-1201) ※ 料 金は前売価格です。
⑴映画の森
5日午前10時と午後2 時からトラン・アン・ユン監督の
フランス映画「ポトフ 美食家と料 理人」(カンヌ国際映画祭監督賞作 品)を上映。
一般1000円。
⑵マーブルステージ
5日午後1時 15分から。桜井高校吹奏楽部が演 奏します。無料。
⑶コラーレ・ラリー 11日から3月 16日まで。無料。
⑷ 黒部市20歳を祝う式
12日午前10 時から。無料。(問 合せ/黒部市教育 委員会☎54-2764)
⑸岡本知高リサイ タル2025
18日午 後3時から。奇跡 の歌声のソプラニ スタ・岡本氏のリ サ イ タ ル。
一 般 5000円、 高 校 生 以下1000円。
⑹国際交流サロン
23日午後6時半 から外国の人と交 流。500円。
⑺男女共同参画講座 25日午後1時 半から。
産婦人科医の種部恭子さん が女性の活躍と健康の向上について 講演。
定員70人。無料。(問合せ/ 黒部市企画情報課☎54-2115)
⑻黒部市年賀状展 25、26日。
無 料。出品は、小中学生1人につき1 点。
(主催/黒部市芸術文化協会☎ 52-1755 水・金曜のみ)
⑼ はじめてのドキワク体験
25日午後 1時からは小学生対象(参加費800 円)。午後2時半からは
中学生以上対 象(同1000円)。楽器「アイリッシュ ハープ」を体験。
定員は各回8人。
⑽映画の森 2月1日。「お終活」 を上映。一般1000円、学生500円。
⑾マーブルステージ 2月1日。
出演 は、ゆうかダンス教室の皆さん。無料。
⑿はじめてのドキワク体験 2月1 日。水餃子づくりに挑戦。1000円。
※ ワールドフェスティバルのサポー ター募集 3月1日と2日に
「イン ド」をテーマ国に開催。活動内容は
企画立案や場内整理など。詳細と申 込みは、31日までにコラーレへ。
※12月から COLARE COFFEE が営業を始めました。軽食と飲みものを販売。
■ 1月のセレネ(宇奈月☎62-2000)
⑴特別展「田渕俊夫~大地のうた」
16日から2月24日まで。昨年、文 化勲章を受章された
日本画家・田渕 俊夫画伯の作品を展示。新作「黒部 心象 鉄塔」も。
一般620円、中学 生以下無料。
⑵ ニットカフェ 22、29日午後1時半 から。
カフェで スヌードを編み ながら会話を楽 しみます。定員 は各回8人
(か ぎ針編み経験者) で 予 約 が 必 要。 参加費はカフェで ワンオーダー。
材 料など持参。
⑶ 月 い ち ラ イブ
26日 午 後 2 時 か ら。 出 演 は、 ジ ャ ズ のB.K.Hat. Project。
ワンドリ ンクつき1500円。
⑷鉛筆で描く写真画教室 25日午前 10時から。1000円。
★ひとくち知識
日本の官公庁などがニュースになる内容を発表する記者クラブ。
このような記者の組織があるのは日本のほかには、韓国と台湾ぐらいだ
そうです。
どちらも日本の植民地だった国で、日本がつくった戦前のシステムが、
そのまま残っているのでしょう。
黒部市吉田のYKK AP㈱黒部製造所内に、同社の歴史と製品に直接触れることができる「YKK AP技術館」ができた
と聞いて、さっそく足を運んでみました。建物の外観は一般的な工場風ですが、こぢんまりとした玄関から中に入ると、そこ
には仰天するような現代的展示空間が広がっていました。Technology Museum。その名の通り、まさに『技術の博物館』です。
この紙面では、ほんの一部しか紹介できないので、実際に出向いて、体感してみるのが一番です。 =見学は自由で無料=
科学館で宇宙に触ってみよう
■ 1月の吉田科学館 (☎57-0610)
⑴特別展「さわる宇宙」 2月16日ま で。さわることが難しい宇宙をさわっ て知ることができる特別展。
目の不自 由な人も楽しめます。木金土曜は職員 による解説も(予約制)。無料。
⑵自主制作プラネタリウム新番組
5日から「ウォー太郎と水めぐりの 旅~大地は生きている!」を投映開 始。黒部峡谷にスポットを当てた番 組。大人300円、中学生以下無料。
その他の番組と時間はHPで。
⑶星空観察会 18日午後6時半か ら。火星などを観察。悪天の時は、 館内で星空解説。無料。
⑷ プラネタリウムの貸切投映プラン 5、 11、12、13、19日午後4時から1日1 組限定(1人~10人)。1組3000円。