主よ、私は思いこんでいました。私の心が愛に漲っていると。 でも心に手を当ててみて、 本音に気づかされました。 私が愛していたのは、他人ではなく、 他人の中の自分を愛していた事実に。 主よ、私が自分自身から解放されますように。
私は与えるべきことは何でも与えていたと。 でも、胸に手を当ててみて、 真実がわかったのです。 私の方こそ与えられていたのだと。 主よ、私が自分自身から解放されますように。
自分が貧しい者であることを。 でも、胸に手を当ててみて、 本音に気づかされました。 実は思い上がりと妬みとの心に、 私がふくれあがっていたことを。 主よ、私が自分自身から解放されますように。 |
(新潮社刊「新潮45」10月号に、敬愛してやまない作家曾野綾子さんがマザー・テレサとダイアナ妃について書かれておられ、その中で紹介されていた祈りです。この感動を皆様にも味わっていただきたくご紹介申し上げます) |