北陸内観懇話会
 さわやかメール・6号 
(99/03/03)



さわやか会が発足して、10年。
三木先生の講演は、今回で9回目。
絶妙な話芸と、新しい手品を加えて楽しく、
充実した集いでした。


講   演

『親子が内観する意義』

講 師  三木 善彦 先生 (大阪大学教授、奈良内観研修所所長)


親子内観の意義

1.子供に内観の意志を強めさせるには
 @親が忙しい中、家を空け仕事も休んでまでも一緒に内観をしてくれる、という愛情の確認を子供は受け止めることができる。
 A親が熱心であれば子供もその姿を見て熱心になる。
 B子供が内観を中断したいと言ったときの説得役をしてもらう。
 更に、親自身が子供の内観をする姿を見て、あらためて問題意識を自覚し、内観が熱心になる。
2.日常ではない親子の共通体験、親密感、連帯感が味わえる。
3.親子がお互いの理解を深める。
 @お互い非難しあっていたものが、内観によって被害者意識が解消される。
 A相手の身になって考えることができるようになり、事情や寂しさ喜びが伝わる。
 B親子ともども、一人の人間としてとらえられるようになる。
 C親は、子供の問題行動の背景や心理についての理解が深まり、心の余裕ができる。
 D子供の問題だけではなく、その背後に隠されていた問題までも改善する。
4.その他
 @親がいることで、内観中の子供の行動の抑制や身体的なトラブルがあったときに容易に処理してもらえる。
 A互いの情報によって、面接者は内観者を理解しやすい。

親子内観の問題点
1.未成年の場合は、親子内観が原則。しかし親の協力が得られないときは、カウンセリングを施行したり、親が少しでも内観できるような時間の設定をする。
2.相手がいるから内観できない場合。
 @子供の内観のすすみ具合が気になって仕方がない時は、面接者をとおすように言う。
 A親に反発したり失望していて内観が進まない場合は、カウンセリングを実地する。
 Bもう一方に秘密が漏れないか心配している場合は、面接者との信頼関係をきづく。


来年、日本内観学会が富山で開催
             されることになりました。

日本内観学会とは?

 昭和53年に、三木善彦先生等が中心になって発足しました。
 富山では平成元年第12回を開催しました。来年は二十一世紀になってはじめての学会、第23回日本内観学会となります。
 会の目的は、「内観の原理とその応用を研究し、関連諸領域との交流を図り、内観法の普及発達を促進して福祉の向上発展に貢献すること」と、会則にうたわれております。
 ご協力、よろしくお願いいたします。

今年の日本内観学会のご案内

〔日時〕平成11年5月21日(金)〜5 月23日(日)
〔会場〕バシフィックホテル沖縄 及び 沖縄女性総合センター「てぃるる」
  場所は沖縄県の那覇市です。
〔事務局〕沖縄鋳鉄工業株式会社(担当 上江州、大宜見)
  TEL 098-945-5453 FAX098-945-5924

 今年は来年の富山の学会に向けて、すでに数人の参加希望があります。


<事務局長 酒井さんからのお願い>

 さわやか会の財政が緊迫してきて、「できることなら来年から会費を徴収したいナア----。」と、考えているところにさわやか会へ寄付金がありました。
 たぶん、そのように金銭的な心配をしてくださっている方が他にもあると思われます。それで、賛助金を募ったらどうかという声が上がりました。
 以下に、振り込んでいただければ幸いです。

郵便振替 記号   13250
       番号 8110901
 立山町米沢48 さわやか会 酒井行雄

▼下記のかた、賛助金ありがとうございました。

津田 順子様、斉藤 栄子様、松永 幸子様(富山市)
山本 信子様(高岡市)、竹田 幸悦様(立山町)





このメールに関しては北陸内観研修所 0764-83-0715 Fax 0764-83-0955まで