初めてのアメリカ西海岸（ラスベガス終日自由行動）

ラスベガス終日自由行動

マッカラン国際空港

　今回のツアーでは、月曜日出発のノースウェストラスベガス直行便を利用しましたので、ロスで乗り継ぎすることなくマッカラン空港につきました。飛行機の窓から眼下に広がる真っ赤な大地には緑は一つもなくて、ほんと砂漠です。まるで火星の航空写真を見ているようです。

　そんな砂漠のど真ん中にベガスの街はあります。ほんと人工的に作られた街という感じです。空から見てもストリップ（「ラスベガス大通り」の通称）沿いのホテルは圧巻です。私達が泊まる予定の黒いピラミッドも見えました。

入国手続き

　空港についたら緊張の入国手続きです。ところが、私達が通ったゲートの入国審査官は、私達が英語ができない日本人と見ぬいたのか、なにも聞かずにはんこを押してくれました。ああ、"Sightseeing"と"One week"が・・・。なんか拍子抜けです。もっと驚いたのが税関でした。メキシコ系アメリカ人が通路に立っていたのでガードマンかと思ったのですが、呼び止められたのでもしかしてと思って関税申告書を渡したら、片言の日本語で「ナニカアリマスカ？」ときかれましたので、「ないです」と答えてOK！　そのあと最後の出口付近で黒人の叔父さんが、「イテラシャイ」とかなんとか言ってくれました。ふむ、ベガスは日本語が通じるんだろうか？　と期待しましたが、その後それは大きな勘違いであることに気がつくのでした。

はじめての現地係員

　今まで、添乗員付きのツアーしか参加したことがなかったので、空港で現地係員を見つけるのは初めての経験です。物の本は「偽現地係員による誘拐事件もある」とかで緊張の面持ちで「JTB旅物語」の看板を探していたのですが、ありません。空港でJTB受付のおねえさんが「「旅物語」とか書かれた看板を持っている」と言っていたのにぃ！　変わりに「LOOK JTB」と書かれたフリップを持っているおばさんがいたので近づいてみると「堀さんですか？」と流暢な日本語で問い掛けてきました。偽現地係員は名前は知らないはずなのでまず間違いありません。これで一安心です。

はじめてのアメリカ本土のトイレ

　空港のトイレに入りました。うわさ通り、足丸見えのトイレですね。映画に出てくるのと同じです。当たり前か。ヘ(_ _ヘ)☆＼(^ ^;)　やっぱりいざというときにこじ開けやすいようにカギはチャチいですね。うーむ、こんなところにも治安が現れています。

9時間ぶりのタバコ

　いやはや、都合10時間ほどタバコを吸えませんでしたので、久々の一服です。やっぱり時間が経ちすぎた後の一服は足に来ますね。ラリラリフラフラです。あ、ヘビースモーカーにしかわからないことですいません。m(_ _)m

いよいよホテルへ移動

　さあ、バスに乗ってホテルへ移動です。飛行機から小さく見えた巨大ホテル群が間近に見えてきました。第一印象「でかい、でかい、でかい」。とにかくでかいホテルが軒を連ねています。何しろ世界最大級のホテルが大通り沿いにずらっと並んでいるのですから、それはもうすごいです。最初に見えてきたMGMグランドがなんと客室が5005室！　まちがっていませんよ、5005です、5005！　まさにけた違いに大きいホテルです。ついこの間までMGMが客室数世界一だったそうです。また、ベガスには世界20大ホテルのうちの17かそこらが集まっているとのこと。また、世界三大高級ホテルのうちの一つもベガスにあるとこのと。とにかく、客室数2000以上のホテルが林立しているのです。これは尋常ではありません。私達が泊まるルクソールも客室数4476室で、MGMについで大きいホテルです。また、近所のマンダレイベイは去年開業したばかりのホテルで、金キラ金の概観には開いた口がふさがりませんでした。

テーマホテル

　「ラスベガス」というと、「カジノ」「マフィア」「怖い」というイメージの方も多いでしょう。私も、今回の旅行でガイドブックを見たりベガス経験者のみなさんに話を聞くまではそう思っていました。ところが、いまやベガスはテーマホテルとカジノの街に変貌しています。ストリップ沿いはうわさの通り、夜でも観光客が闊歩していて、私達でも歩ける治安の良さです。（ただし、わき道やダウンタウンは避けましょう）

　具体的には、各ホテルがそれぞれ何らかのテーマを持って作られているのです。私達が泊まるルクソールはエジプトがテーマのホテルです。なんとホテル自体がピラミッドの形をしているのです。他にもサーカスをやっている「サーカスサーカス」や三分の一スケールのニューヨークの建物のホテルの「ニューヨークニューヨーク」、つい最近開業したばかりの「パリス」はエッフェル塔と凱旋門があったりします。私達が行って写真を撮ってきたホテルはこの後ご紹介しますが、ラスベガスを全部体験しようと思ったら、最低2週間は必要という現地ガイドの言葉は本当です。

　最初は2日も自由行動があって時間を持て余さないかなぁと心配していたのですが、もてあますどころか全然足りませんでした。というのも、一つのテーマホテルにあるアトラクションやショーを全部見てカジノをするだけで1日かかるからです。ですから、それはあきらめて、「これは見ておかなくちゃ」というものに絞ってみてきました。JTB現地ガイドの阿部さんが、2日で見て回れる最新の必見スポットを教えてくれたおかげです。

ルクソール着

　着きましたよ、「ルクソール」！　夢にまで見たピラミッド！　本当です。本当にピラミッドです。

このピラミッドそのものがホテルの客室です。

　柱には象形文字とかが刻まれています。とっとと見て回りたいのですが、JTB現地ガイドの阿部さんがロビーでお話があるとのこと。当日は私達二人ともう一組の新婚さんが到着していて、4人で阿部さんの独演会を拝聴しました。ホテルのチェックインは通常夕方で、バスの中での現地係員さんが、「朝着いて部屋に入れるかどうかは現地ガイドの腕次第です。」といっていましたが、阿部さん本人曰く「ホテルの支配人と友達だから約束が守られていれば部屋はできているはず。」とのこと。確認したら部屋には入れるそうで、ラッキーです。腕の良いガイドのようです。ついでに声もすごく大きいひとです。

阿部さん独演会

　ホテルのカギとチェックアウトの仕方や帰りの航空券を渡されました。ルクソールは客室が4000以上あるため、チェックアウトは最悪1時間待ちになるとのこと。フロントカウンターはざっと見て10個ぐらいです。と思っていたら大間違い、私達が見ていたのは団体客専用チェックインカウンターで、本当のフロントは別のところに20個ぐらいありました。これで1時間待たされるのですから、そのスケールの大きさがわかると思います。

　そこで考え出されたのがエクスプレスチェックアウトという方式だそうで、全てのホテルサービスをその場で支払を済ませ、かつ、客室の電話も使用しなければ、チェックアウト手続きをせずにそのままホテルを出てしまって良いとのことです。阿部さん曰く「カードキーもそのまま持っていっていいです。」とのことでした。しかし、ホテルの部屋の説明書には、「小さな紙袋にキーをいれてエクスプレスチェックアウトの投函箱に入れて出ていってください」というようなことが書いてありましたので、個人で泊まられる方はそうしたほうが良いと思います。

　また、ベルに荷物を預けると最低3時間は部屋に荷物が届かないとのこと！　それもそうです。ピーク時は4000個の荷物になるのですから・・・。でも、私達がホテルに着いたのが早朝ということもあってか、周りにベルらしき人がいなかったので、自分達で部屋に持っていきました。自分達で荷物を運ぶ日本人は、超ヒンシュクということはわかっていたのですが、ベルもいないし、なににもまして3時間もまたされるのはたまったものではないので、ゴロゴロ押していきました。

　さて、阿部さんの独演会のほうですが、ざっと小一時間ほど2日間でのベガスの回り方を教えてもらいました。ツアーに先だってもらった「エンジョイラスベガス」という小冊子と、その場で渡された各ホテルの案内図（ほんとは泊まるホテルだけなのに、親切にも見所ホテルの分をもらえました）を元に順を追って”大声”でわかりやすく、印を書くところではボールペンで書く場所を直接書きこみ指示しながらの説明で、よく理解できました。ガイドブックには載っていない最新のスポットをはじめ、メジャーな見所を2日で見て回れる範囲で絞って教えてもらえました。後から思えば、阿部さんの説明のおかげで要所要所を効率良く見て回れました。特に「ベラージオ」の美術館でルノアールの「川辺の少女」の原画を見れたことは阿部さんのおかげといってもいいです。阿部さんありがとう！

　最初のホテルでの現地ガイドの説明だったので現地ガイドはこんなものなのかなと思っていたのですが、その後の現地ガイドと比較しても、一番実のある説明をしてくれたガイドさんでした。それが一番良くわかるのはJTBのガイドなのに「JTBトローリーバスは急いでベガスを回るにはのんびりしているからモノレールを使ったほうが良い。」という説明に現れています。目先の会社の利益ではなくて、本当にお客様の満足を考えた説明に感服しました。「顧客満足度向上」と叫びつつ、やれコストがどうの立場がどうのという本来の目的から外れたことに終始しがちで、目先の利益と保身ばかりを考えて本当に顧客満足度を上げる気があるのかないのかわからない諸氏が多い中、本当に見習うべき仕事人でした。良いガイドさんに出会えて、ツアーにして良かったと思います。
ルクソール　イーストタワー　客室
　さてさて、それではルクソール客室の紹介です。ルクソールにはピラミッドの壁部分の客室と、イーストとウェストの2つのタワーの客室があります。私達はイーストタワーに泊まったのですが、部屋の構造は普通の四角い部屋です。コーヒーメーカーや冷蔵庫はついていませんでした。飲み食いは24時間営業のカフェでして、ついでにカジノしてねと言う事でしょうか。ドライヤーとアイロンは付いていました。あと、なぜか灰皿が置いてありませんでした。多分絨毯が高価なんでしょう。焦がすととんでもない賠償金を請求されそうです。部屋の雰囲気はエジプト。ダブルベッドが2つあるツインルームです。日本の普通のツインの倍はある広さです。おそらくタワーは最近作られたようで、建物自体も新しく快適でした。

中央の四角い建物がイーストタワーです。
ちなみに、スフィンクスの前をモノレールが通っています。

イーストタワーのエレベータの壁は、象形文字が刻まれています。う～ん、エジプト。

部屋へ入ってすぐの天井にこんなのがあります。

この絨毯、高そう・・・。灰皿を置いていない理由がわかるような気がする。

さて、これは何でしょう？

中はこんなです。

でかい！　ツインルームなのですが、一つのベッドがダブルベッドです。
ビッグです。ちなみに、さっきの窓際の椅子もビッグでした。

洗面台はこんなです。大理石だったりします。

バスタブです。やっぱり周りは大理石です。

シャワーです。ひたすら大理石です。

トイレ←→シャワー

シャワー室の横にこんな絵があったりします。
優雅です。どこまでも大理石です。

とりあえずカジノ

　　夜7時30分からの「イルミネーションツアー」というオプショナルツアーを申し込んだので、「マンダレイベイ」集合場所のを確認しに行こう思ったのですが、とりあえずカジノです。私達は根っからクジ運がない二人でして、端からルーレットやカードをする根性はなかったので、スロットをしました。一風変わった「BINGO」という5セントスロットを見つけました。普通のスロットはスロットだけなのですが、「BINGO」はスロットとビンゴがいっしょになっているマシンです。

　スロットの柄の中にビンゴ玉が混じっていて、数字が合えばビンゴの穴があいていって、ビンゴになったらボーナスがもらえるシステムです。ビンゴのパターンも普通の縦横斜めどれでもそろって良いパターンから、全ての穴があくまでビンゴにならないパターンまで16種類の中から選べます。スロットがそろわなくてもビンゴの穴があいていく楽しみもあって、このマシンに二人ははまってしまったのでした。しかしまぁ、5セントというと約5円です。＄１で20回まわせますので、100円で20回楽しめるのです。でも最高25BETまでできるので1ドル25セントマシンにもなるわけです。とりあえず私は＄５ほど擦っちゃいましたが、家内が＄３ぐらいでビンゴを出して＄１０返ってきましたので、差し引き＄２ぐらいの儲けになりました。これで家内が味を占めてしまいました。なんたって3倍になって返ってきたわけですから無理もありません。でも、これっていわゆるビギナーズラッキーだったことは次の日になってわかるのですが・・・。というわけで、ちょこっと儲けてからマンダレイベイに向かいました。
マンダレイベイ
　そうです、「曼荼羅」です。南国タイをモチーフにしたホテルです。なんと言っても金キラ金の一言に尽きます。

　ルクソールからマンダレイベイへは連絡通路があってそこから行けるのですが、結構距離があります。歩いて15分ぐらいありました。しかしまぁ、とにかく広いです。阿部さんからもらったホテル内の地図と天井からぶら下がっている看板を見て歩かないと全然わかりません。これはもうホテルというよりはテーマパークに近い感覚です。結局ウロウロしながらも集合場所にはたどり着けました。結局20分ほどかかってしまいましたので、あらかじめ調べに来ておいて良かったです。（というより、モノレールで行くともっと早く着けるのであった・・・。）
マクドナルド
　時間もお昼に近くなってきて小腹がすいてきました。ルクソールの通りの斜め向かいにマクドナルドの看板が見えます。アメリカのマクドナルド初体験！　店内に入るとどう見ても現地の人ばかりで観光客はいません。おもむろに店員さんに注文しようとしたら、むちゃくちゃ無愛想です。なんか怒っているみたい。そこでおもむろにメニューパネルを見たところ"Smile 0"はどこにも書いてありません。笑顔がただなのは日本だけだったのですねぇ。チキンタツタを注文しようとしたらありません（あたりまえか）。んで、良く似たクリスピーチキンを注文しました。あと、コーラのMとポテトのMも注文しました。

これで、Mかい？！

　出てきてびっくり！　ハンバーガー自体は日本とさほど変わりませんが、コーラとポテトがビッグです。日本のLサイズですよこれは。Sサイズで十分でした。良く見るとポテトが1つ足りません。ゴツイ黒人の店員さん曰く"Wait two minits."とのことなので、出てきた分だけ持って席に移動しました。ところが、2分以上たってもポテトを持ってきてくれません。・・・。！！！　そうなのです、アメリカでは持ってきてくれないのです。正真正銘のセルフサービスのファーストフードです。受け取らずに席に行ったら、いらないという意思表示と取られてしまったかも・・・。先ほどの店員さんを探したところ見当たりません。事の次第をさっきの怖い店員さんに説明する根性も無く、あきらめてしまったのでした。言葉が達者でないというのはこう言うときに困ります。

　日本のマックはすばらしいですよ。うん。笑顔はタダだし、できてないのは持ってきてくれるし。店の作りとかも日本と全然変わらないのに、やっぱり人ですよねぇ。大げさに言えば文化の違いでしょうか。日本は「士農工商」や「お客様は神様です」の文化があって、商人は腰が低くて当たり前といった感覚ですが、アメリカではチップをもらわない場合はお客と対等なんですね。サービス＝お金という感覚でしょうか。ですから、こちらが愛想良くしないと向こうも愛想良くしないと思ったほうが間違いありません。なかには日本の商人のように向こうから笑顔をくれる人もいますが、そういう店員は稀です。逆にこちらが笑顔で接しても知らん顔の店員もいます。ほんと人それぞれです。

　よく日本の商習慣は閉鎖的だとかなんとかアメリカから批判を受けますが、日本の消費者は恵まれていると思います。一声で半額というようにぼったくりの商品もあまりありませんし、消費者保護の規制もたくさんあって、な～んも考えてなくてもそんなに損しないようにできてます。それになにより「お客様」なのでどこへ行っても笑顔で迎えられて当然という認識です。たまに愛想の悪い店員がいると怒り出す人までいますもんね。世の営業マンは大変ですけど、みんななるべくにこやかにすごしたいわけですから、たとえ営業スマイルだとしても笑顔の多い生活のほうが良いではありませんか。
モノレール
　日中はストリップ界隈とパリスのエッフェル塔とベラージオの美術館と花園を見に行くことにしましたので、まずはパリスへ移動です。JTBトローリーは遅いとのことなので、モノレールを利用しました。そうです、提携ホテル間を連絡するために無人運転モノレールが走っているのです。エクスカリバー～ルクソール～マンダレイベイを結んでいるモノレールでエクスカリバーへ移動しました。乗車時間はほんの1、2分ですが、歩くと10分ぐらいかかるので結構重宝します。
エクスカリバー

おとぎの国だよ。お子様連れにもってこいのホテルですよ（受け売り）。

ニューヨークニューヨーク

ニューヨーク、ではありません。

しつこいようですが、ニューヨーク、ではありません。ベガスです。
この建物がホテルです。窓は、そう、客室の窓です。

MGM

左手奥がMGMです。これ、右半分です。部屋数5000室余のホテルです。
とんでもなくでかい道ですが、普通の一般道の大通りです。
こんな一般道を見てしまうと、金沢の50m道路が路地に見えちゃいます・・・。

ストリップ

　だれ？　変なこと想像したのは？　そのストリップじゃありません。ベガスの目抜き通りの通称です。カジノで気分が開放的になることや、最後は身包みはがれてしまうといった意味合いでこの名前がついたそうです。

右側の車線です。左折レーン（日本の右折）が３車線ある・・・。
一方通行ではありません。右側に同じ広さの反対車線があります。
くどいようですが、一般道です。
ちなみに、通り沿いにひたすらテーマホテルが軒を連ねています。

ニューヨークニューヨークの脇の歩道橋から見たエクスカリバーです。
ちなみに、歩道橋は階段ではなく、エスカレーターです。
ほとんど雨が降らないので、屋根などありません。野ざらしエスカレーターです。

ワールド　オブ　コカ・コーラ　ショーケース

　MGMからしばらく歩くとコカコーラ博物館があります。建物がどでかいコカコーラの形をしていてユニークです。コカコーラグッズを売っているお店です。古いビンのコカコーラや、小物、オリジナルグッズなどいろいろあります。1階と2階がお店で、その上がなにやら有料の博物館のようです。

別の時間に撮ったものです。

ハーレーダビットソン　カフェ

　コカコーラを後にすると、ハーレーダビットソンカフェがあります。でっかいハーレーが店の看板です。

お店の看板が巨大なハーレーです。
これはカニ道楽と通じるものが・・・。

ネイビーハーレー？

パリス

　1999年9月にオープンしたばかりのパリスに到着です。エッフェル塔がホテルをまたいでそびえたっています。通りの向こうには凱旋門があります。ミニチュアではなく、本当に大きな門です。ここだけパリです。エッフェル塔に登ろうと思ってエスカレータの近くをウロウロしていると、ホテルのホテルマンが"May I help you?"とのことなので昇りたい旨を伝えたら、宿泊客かカリフォルニア住民以外は昇れないとこと。残念。阿部さんは$8で昇れるといってたのになぁ。（次の日、土産屋でチケットを買えば昇れることがわかりました）　そんなこんなでウロウロしているとビンゴスロット発見！　家内はイマイチでしたが、私は$20ほど勝ちました。ラッキー。

ここはパリ、ではありません。ベガスです。

塔の真下にカジノがあります。

ベラージオ

　パリスを後にしてベラージオに美術館と花園を見に来ました。
ベラージオショッピングアーケード
　パリスからベラージオへの連絡通路を抜けるとベラージオのショッピングアーケードがあります。ショッピングというとシーザーズフォーラムが有名ですが、ここのアーケードも結構ブランドバリバリです。フォーラムショップでまだ買い足りない気分の人はここも要チェックです。
美術館　ルノアール、モネ、ピカソ etcの原画！！！
　ベラージオの中の美術館は一人$12で入場できます。絵の題名のところに記されている番号を入力すると説明の聞けるバーが配られていましたが、当然英語です。私達は絵の鑑賞に集中する事にしました。(^｡^;)

　同時入場制限があるので、15分ぐらい待たされての入場となりました。中に入るとありますありますピカソが！でも私はいまだにピカソの絵は理解不能なので、イマイチです。それこそ何億円もする絵なのでしょうが・・・。順を追ってみていくとモネの絵がありました。モネの自画像もありましたよ。

　順路にしたがって見ていくと、なんと、私のお気に入りの画家ルノアールの「川辺の少女」がありました！　ルノアールの原画なんて見ることはないと思っていたのですが、意外な場所で見れました。本物を見るとやっぱり違いますねぇ。印刷では再現しきれないルノアールの優しい色使いを鑑賞できました。

　せっかくそこに原画があるのですから、筆のタッチを見ないわけには行きません。ちょっと近づいて斜め下からタッチを鑑賞。やっぱり繊細で優しいタッチでした。ところが、そのとき、背後に殺気！　必要以上に絵に近づいたので私服ガードマンがドドドドっと近づいてきたのです。何しろ何億円もする代物なので触ることすら許されないのでしょう。音声ガイドを持っていない妙な東洋人が絵に近づいたので、触られたらたまったもんじゃないということで阻止しに来たのだと思います。その気配を感じた私はススッと後退して何事も無かったように絵のそばを立ち去りました。ガードマンらしきゴツイ叔父さん達は10人ぐらいいましたので、絵の1メートル以内に近づかないようにしたほうが無難です。

　いやはや、「川辺の少女」の原画を見れただけで$12の価値はありました。比較的モネとピカソの絵が多かったので、両者の絵が好きな人はたまらないと思いますよ。今ベガスに来たらお奨めのスポットです。あ、でも、絵に全然関心の無い方にはお奨めしませんけど・・・。
花園
　ベラージオには室内ガーデンがあります。ホテルの中の室内だというのに、日本の屋外温室程度の広さがあります。ここの花園は1ヶ月ぐらいで花を総入れ替えするそうで、その費用が200万円とか・・・。半端じゃないですねぇ。

花花花花花花花・・・。

噴水ショー

　ベラージオは夕方からホテル前の人工池で無料の噴水ショーがあります。花園を見終わって外に出てみると4:50ごろで、人工池の周りに人が集まっているのでもしやそのショーが始まるのではと待っていたところ、ちょうど5時から始まりました。高さや方向を制御できる噴水をコンピュータ制御で音楽に合わせて動かすショーです。BGMによって動きが変わるそうですが、私達が見たときはゆったりとした中にも強弱があるBGMでした。まるで水柱が踊っているようにみえましたよ。時間は5分ぐらいでした。「Next show time is 30minits later」とかなんとかアナウンスがかかっていましたので、見たかったのですが、7時30分にマンダレイベイ集合なので、そろそろ夕食を食べて集合場所に向かわなくては。

う～ん、絵が止まっていると、ただの噴水に見える・・・。

同じ場所です。動く噴水を想像してください。
高さも、吹き上がるタイミングもいろいろです。

ラ　ビザ　フードコート

　夕食はシーザーズパレスの「LA PIAZZA FC」で取りました。ピザが食べたかったのはもちろんなのですが、なぜかラーメンが売られていましたので、チャーシューメンを注文しちゃいました。ピザはピザらしいピザだったのですが、ラーメンは・・・。出来立てなのに麺が延びてました・・・。作り手が東洋人だったので期待してみたのですがだめでした。ピザ屋でラーメンを頼んだ方が悪いと言われればそれまでですが。いやはや、やっぱりアメリカに来たらアメリカンな食事にしないといけませんねぇ。でも、アメリカンな食事は濃いです。コーラをよく飲むのが理解できます。
JTB　トローリーバス
　オプショナルツアー「イルミネーションツアー」の集合場所へ行くため、JTBのトローリーバスを利用しました。赤と緑のツートンカラーのトローリーです。JTBのツアー客はフリーパスをもらえますので、乗り放題です。

　バスに乗り込んだら、どう見ても定年退職後のアルバイト風の白人のおじいさんが、"Where are you going?"と尋ねてきました。"Mandalay Bay"と答えるとわかってくれた様子。一安心して一番前のシートに座りました。

　しばらくすると、10代のように見える若い夫婦が載りこんできました。おじいさんは私達に言ったのと同じように"Where are you going?"と尋ねました。えも、その若いカップルは理解不能の様子です。おじいさんは今度はゆっくりと言いなおしました。それでも理解してもらえず、私の方を見てブツクサ言ったので、おそらく通訳してくれとの事だと思ったので、「どこいくの？って聴いているよ。」といってあげると、「あの、天井がネオンのところ」と日本語でおじいさんに言いました。案の定おじいさんは理解できず、若いカップルはガイドブックを取り出して指差し攻撃！　これは通じました。めでたしめでたし。

　また、しばらくして、エクスカリバーのバス停での出来事。バス停で時間調整していると、おばさんが二人やってきて、なにやらおじいさんと交渉しています。どうやら、JTBのパスを1枚持っているけど、二人乗れないかと交渉しているようです。JTBの規則で、一人一枚ないと乗れないのでそれを説明していたのだと思います。

　おばさん達に説明が終わったあと、あの外人独特の両手を上げるしぐさでJTBの決まりだからしょうがないよというようなことを言っていました。わかったような振りをして話を聞いていたら、どんどん話しかけてきます。JTBの張り紙をさして「ここに書いてあるでしょ。JTBの決まりなんだよね。これは絶対守らないといけないんだよ。まったく融通が利かないよね。」らしき事を言っていました。
イルミネーションツアー
　オプショナルツアーで夜の無料ショーを見て廻るツアーです。ガイドさんが車窓でいろいろ説明してくれるので、ベガスダイジェスト的なツアーです。「ダウンタウンの天井イルミネーションやリオのカーニバルショーは、ストリップから離れているので、タクシーを使って見に行かないと行けないけど、このオプショナルツアーに参加すればバスで案内してくれる。」という安部さんの言葉に乗せられて参加しました。確かにダウンタウンはトローリーでのんびり行ってられない場合はタクシーになりますが、リオはシャトルバスがストリップから出ていました。

　ガイドさんはムチャクチャ陽気なおばさんでした。「おおはられいこ（漢字不明）」というガイドさんです。はじめは冗談かと思っていたのですが、どうやら本名のようです。とにかく最初から最後までハイテンションでした。
リオ
　ストリップの車窓観光を経てバスはリオに向かいます。無料ショー「マスカレード・ビレッジ」を見るためです。車中でおおはられいこさんが、1本20万するネックレスをバラ蒔くから、是非キャッチしてとのこと。気合たっぷりでリオに向かいました。

　実際のショーは、馬車や気球の形をしたゴンドラが、カジノの天井をゆっくりと廻っていくというものです。ゴンドラには、リオのカーニバルに扮したおねーちゃん方がノリノリで踊ってました。

こんなのが天井からぶら下がってやってきます。
ネックレスは2階の通路がゲットポイントですので、そこから撮影しました。

　問題のネックレスですが、おおはられいこさんが20万とかいったものだから、ツアーの人達が血眼になって取り合いしてました。でも、20万もするわりには、相当な数をバラ蒔いています・・・。私達も合計3本取りました。一人で何本も取った人もいました。物を見てみると･･･。プラスティックのおもちゃです・・・。やられました。場を盛り上げるために言った言葉だったのです。20万ではなく20円でした。でもまぁ、20円でも、キャッチできた嬉しさと、盛りあがれた楽しさで、だまされたっていう感覚はなかったです。
ドライブスルー結婚式場
　ダウンタウンへ向かう途中小さな教会があるのですが、そこの教会は、なんと、ドライブスルーで結婚式ができてしまうそうです。私達のバスが通ったときもちょうど車が止まっていて、まるでマックでハンバーガーをもらうような感じで結婚式を挙げてました。私は、いくら簡単にするといっても限度というものがあるでしょうってな感想ですけど、どう思います？
フリーモント
　フリーモントはダウンタウンのメインストリートです。昔はベガスといえばここだったようで、古いカジノが沢山あります。ダウンタウンは、ストリップ沿いのホテルとは雰囲気が違います。ここはメインストリート以外は歩かないほうが良さそうです。

　フリーモントはアーケードになっていて、その天井が一面電光になってます。210万個の電球と54万ワットのサウンドシステムを駆使した話題のハイテクアートです。長さは400メートルほどでしょうか。それが一つのディスプレイとなっていろんな絵が表示されます。

何インチかな・・・(^｡^;)

　ストリップ沿いのホテル群に客を取られたダウンタウンが客寄せのために作ったものです。ツアーでこれだけ見に来てカジノにお金を落とさない客はヒンシュクです。(^｡^;)
サーカスサーカス
　「サーカスサーカスも行く」と聞いていたので、中でやっているサーカスが見れるのかと思ったら大間違い。玄関前で記念撮影だけでした。ぶぅ～！　確かに、イルミネーションは綺麗でしたけど、中に入ってないのに写真だけってのは・・・。

サーカス見たかった・・・。(ノヘ；）シクシク．．

ゴールドキーショッピングセンター

　バスは最後に免税店。お決まりですねぇ。お決まりといえばDFSですが、ここにもありました。バスは30分しか止まってないとのことなので、トイレを借りてさようならです。じっくり買い物したい人は、ここで解散OKとのこと。帰りはお店で車を出してくれるそうです。
バッカニアベイの戦い
　バスはもうお帰りモード。まだ見たりない人は、トレジャーアイランド前で降ろすので、海賊船の無料ショーを見てくださいとの事。ちょっと帰るには早い時間だったので、私達は海賊船ショーを見る事にしました。でも、バスの運チャン曰く、今日は風が強いから中止かもしれないとの事。なんだかなぁとおもって現地につくと、人が集まっています。ガイドさんに「こないだリュックのそこを切られて財布を取られた人がいました」と脅されて、ウェストポーチをお腹のまん前に移動していざ出陣です。

ホテルのまん前でこれだけ火を吹くのですから、風が強いときは消防から中止命令が出るのもうなづけます。

　大砲が火を吹き、船のマストが折れ、船員は海に転落。演技も気合が入っていて、無料ショーとは思えないショーです。私達は海賊船側の通り沿いから見たのですが、人が多くて英国海軍船側が良く見えませんでした。二つの間にバッカニアベイをまたぐ通路があるのですが、そこがベストポジションですねぇ。とはいえ、これは見て良かったです。無料ショーの中では一番面白かったです。もう一度見たいショーの一つです。
徒歩徒歩
　帰りはモノレールのって帰るつもりだったのですが、乗り場が良くわかんなかったので歩いて帰りました。トローリーの運行路線図ではそんなに距離があるように見えなかったのですが、後になって詳細地図を見てみたら、トレジャーアイランドからルクソールまで3kmもありました・・・。結構時間がかかったわけです。おかげでくたくたになっちゃいました。この疲労が次の日のハプニングの原因になったのかも・・・。

　

▲日程表へ戻る　　　
ホームページへ