2003年 / 白いバラ
 第3日曜日の6月15日は「父の日」である。1910年のこの日、アメリカ・ワシントン州のジョン・ブルース・トッド夫人が6人の子を苦労して育てた父の思い出を胸に、母の日のように父にも感謝する日を制定しようと運動したのが始まり。母の日の花はカーネーションだが、トッド夫人が父の墓前に白いバラを捧(ささ)げたことから、父の日は白いバラだ。
 品物より心が欲しいと思っている父が多い。決して金のかかる品物を欲しがってはいない。わが子のかわいい心の贈り物こそが仕事でたまったストレスを消し去ってくれるのだ。
 父を知らずに育った私にとって、この日はじっくりと「父」であることを考える日である。3人の子を育て、3人とも一人前になり、一人は結婚して今では4人の子の父となった私を、子らはどう思っているのだろうか。父の日を前にして、末の子からはグリーンネックレスを、嫁からはネクタイを貰った。存在感のある父でありたい。
戻る