2003年 / 節句 |
季節の折り目となる日を節句という。節句は、もともと中国から奈良時代に伝えられた風習で、季節行事として今日でもわれわれの生活の中に深く根づいている。
とくに、1月7日(七草)、3月3日(雛)、5月5日(端午)、7月7日(七夕)、9月9日(重陽)の節日を五節句という。四季に応じてたくさんの節句があるが、五節句には正月の七草、3月の上巳(じょうし)の桃、5月の端午(たんご)の菖蒲、7月の七夕の竹、そして9月の重陽(ちょうよう)の菊と、必ず季節の草や木に彩られている。
節句といえば男性よりも女性の方に深いつながりがあるようだ。男の子は5月5日に「端午の節句」を祝うだけだが、幼い頃から女の子はひな祭りとして「桃の節句」を祝い、そして結婚したら、はじめて迎える節句を嫁節句として祝う。子供を産んだら初節句である。女の子を産んではじめて迎える3月3日の「雛の節句」を初節句として、男の子を産んではじめて迎える5月5日の「端午の節句」を初節句として、それぞれ健やかな成長と厄除けを願って祝う。
余談だが、今年は嫁節句を祝って、もらった餅を親戚中に配った。来年は「初節句」かとの思いを連れ合いと密かに抱いている。赤ちゃんはかわゆく、美しく、心をくつろがせてくれるだろう。孫は可愛いものと昔から言われている。