2005年 / 還暦
 還暦を前に子供たちが60歳の誕生祝いをしてくれた。家族揃っての会食はいいものである。1歳になったばかりの初孫もテーブルを囲んだ。誕生を祝ってもらったのはこれが初めてのこと。花束とメッセージ、そして懐中時計のプレゼントはずっしりと重たかった。
 還暦とは干支が生まれたときと同じ干支になったときをいい、ちょうど60回目に巡ってくる。小生の場合は乙酉(きのととり)だ。
 還暦を迎えるということは、社会的には定年を迎えるということであり、サラリーマン生活に終止符を打つ。仕事に振り回され、何かに追い立てられているような毎日の連続から開放され、精神的には気楽な「毎日が日曜日」になる。時間がたっぷりあるということは、ほんとうに贅沢なことであるけれども、まだ隠遁生活に入るには早い。定年後の生きがいのある生活を求めて第二の人生をスタートさせなければならないのだ。
 還暦は人生の折り返し点である。これまでの経験をいかに将来に生かしていくかである。そして、未知の世界に足を突っ込むことも大切なことと思う。これはひとつの挑戦でもある。道楽にも免許が必要な時代。人よりも能力は劣る身だが、何としても取得して長年の夢を叶えたい。

 

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