2024年 / 地震

 元旦であった。16時10分、子と孫たちが暇をし、自宅に帰ろうと玄関を出た瞬間であった。激しい揺れが...、動物的感覚でこの揺れはやばい、いつもと違う!と感じた。マグニチュード 7.6、志賀町、輪島市は震度 7、富山市、高岡市、氷見市、小矢部市では震度 5 強であった。元来、富山は地震の少ないところで、あっても震度が1〜2程度である。
 愛用していた陶器やコップなどが割れ、数万円程度の被害で済んだのが幸いであった。家屋に被害があれば万事休すだ。喜寿を過ぎた老人にとってはもう何もできない。立ち上がることは無理だ。天に感謝した。
 震源地の能登半島地方は、耐震性の低い古い瓦屋根の木造住宅が多く、建物倒壊の被害が目立った。建物倒壊の影響で多数の火災も発生した。富山でも、あまり報道はされないが、崖崩れや液状化現象で住むことができなくなったところがたくさんある。喪失感はいかばかりか、と思う。
 今回の能登半島地震の特徴は、逆断層型の地震で、活断層が上下方向に動き、海底活断層でも大きな動きがあったことである。上下方向の動きによって陸側がせり上がり、輪島市の沿岸では最大約4メートルも隆起している。このため、道路や水道管などのインフラが甚大な被害を受けた。石川の死者数245人、安否不明者2人。古い瓦屋根の木造住宅の倒壊、土砂崩れによる被害によって、多くの犠牲者が出た。
 山間地を結ぶ道路が各地で寸断され、震災前の生活に戻るにはまだまだ時間がかかりそうだ。




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