更新日 2001/05/19

いにしえの音楽(YMO)


はじめに
YMOとは?
うんちくを語れるほど詳しくはないですが、簡単な説明をしたいです。

1978年2月に細野晴臣の「はらいそ」レコーディング・セッション中に坂本龍一、高橋幸宏と意気投合し誕生したバンドです。当時の日本では珍しいシンセサイザーを多用した音楽でした。その神秘的な部分(初期の頃は国籍も不明だった)や、その当時に産声をあげた個人向けコンピューターなども手伝ってブームになりました。


本編
各アルバムを聴いた感想
アルバムの写真は、横長はCD、縦長は多分貴重なカセットテープより。

イエロー・マジック・オーケストラ
イエロー・マジック・オーケストラ(日本版)
イエロー・マジック・オーケストラ(米国版)
  1. コンピューターゲーム(サーカスのテーマ)
  2. ファイヤークラッカー
  3. シムーン
  4. コズミック・サーフィン
  5. コンピューターゲーム(インベーダーのテーマ)
  6. 東風
  7. 中国女
  8. ブリッジ・オーバー・トラブルド・ミュージック
  9. マッド・ピエロ
  10. アクロバット(日本語版のみ収録)
「東風」「マッド・ピエロ」は一時期、よく聴きました。アルバムB面は、ノンストップで次から次へと曲が進み、ものすごくかっこいい感じがしました。最近は「シムーン」がお気に入り。
また、このアルバムは2種類あります。「日本版」(オリジナル)と「米国版」です。「日本版」はレコードの発売枚数が「米国版」に比べ極端に少なく、CDで再販して初めて聴きました。「日本版」の方がB面の曲が1曲多い(「アクロバット」)とか、「米国版」のみ「東風」にボーカル(吉田美奈子)があるとか、色々と違いがあります。

ソリッド・ステイト・サバイヴァー
 
  1. テクノポリス
  2. アブソリュート・エゴ・ダンス
  3. ライディーン
  4. キャスタリア
  5. ビハインド・ザ・マスク
  6. ディ・トリッパー
  7. インソムニア
  8. ソリッド・ステイト・サバイヴァー
YMOでは最初に購入したアルパム。YMOの代表曲「ライディーン」「テクノポリス」「ビハインド・ザ・マスク」などが収録されていたので、こちらの方を最初に購入しました。「ビハインド・ザ・マスク」は一時期、よく聴きました。このアルバムのジャケットから「テクノ・カット」「人民服」などが流行しました。
そういえば、このアルバムに収録されている「アブソリュート・エゴ・ダンス」、確か「Gメン’75」という刑事ドラマで、ある週だけ、しつこいくらい流れていることがありました。「スタッフの中にYMO好きがいるに違いない」などと勝手に思ったのでした。

パブリック・プレッシャー
パブリック・プレッシャー
  1. ライディーン
  2. ソリッド・ステイト・サバイバー
  3. 東風
  4. ジ・エンド・オブ・エイジャ
  5. コズミック・サーフィン
  6. ディ・トリッパー
  7. ラジオ・ジャンク
  8. 中国女
  9. バック・イン・トキオ
YMO初のライヴ・アルバム。「ジ・エンド・オブ・エイジャ」「東風」は一時期、よく聴きました。「ジ・エンド・オブ・エイジャ」の原曲が坂本龍一の初アルバム「千のナイフ」に収録されているという話を聞き、「千のナイフ」を購入するきっかけにもなりました。後述するように全てのギター音源は、スタジオ録音したシンセに差し替えてあります。

増殖
 
  1. ジングルYMO
  2. ナイス・エイジ
  3. スネークマン・ショウ
  4. タイトゥーン・アップ
  5. スネークマン・ショウ
  6. ヒア・ウィ・ゴー・アゲイン
  7. スネークマン・ショウ
  8. シチズンズ・オブ・サイエンス
  9. スネークマン・ショウ
  10. マルティプライズ
  11. スネークマン・ショウ
  12. ジ・エンド・オブ・エイジャ
YMO+スネークマン・ショウ(小林克也、伊武雅刀、桑原茂一)のアルバム。曲と曲の間にネタ話が入っています。最初聴いた時、あまりにバカらしく、「えっ、これがYMOのアルバム」と思ってしまいました(笑)。最近は「タイトゥーン・アップ」がお気に入り。
そういえば、伊武雅刀が宇宙戦艦ヤマトのデスラー役の声優だと知った時は、かなり驚きました。小林克也が洋楽のベストテン番組「ベスト・ヒットU.S.A.」の司会の時は、全く違和感がなかったのですが。

BGM
BGM
  1. バレエ
  2. 音楽の計画
  3. ラップ現象
  4. ハッピー・エンド
  5. 千のナイフ
  6. キュー
  7. UT
  8. カムフラージュ
  9. マス
  10. 来るべきもの
前作であれだけ笑わせておいて、次は急に暗いアルバムとなりました(笑)。発売当時はアルバムを購入したにもかかわらず、あまり聴きませんでした。最近は「UT」がお気に入り。「UT」のバカらしい感じの歌詞はお勧め。また、坂本龍一の初アルパム「千のナイフ」のタイトル曲「千のナイフ」を再アレンジしたものも収録しています。

テクノ・デリック
テクノ・デリック
  1. ジャム
  2. 新舞踏
  3. 階段
  4. 京城音楽
  5. 体操
  6. 灰色の階段
  7. 手掛かり
  8. 前奏
  9. 後奏
「BGM」に続き、暗さが光るアルバムです(笑)。サンプリング(世界初!!)を多用したアルバムでもあります。発売当時はアルバムを購入したにもかかわらず、あまり聴きませんでした。しかし、最近、ぼちぼちながら聴いています。「体操」のバカらしい感じの歌詞はお勧め。最近は「ジャム」「京城音楽」「後奏」がお気に入り。

浮気な僕ら
 
  1. 君に、胸キュン
  2. 希望の路
  3. フォーカス
  4. 音楽
  5. オープンド・マイ・アイズ
  6. 以心電信(予告編)
  7. ロータス・ラブ
  8. 邂逅
  9. 希望の河
  10. ワイルド・アンビションズ
今度は軽い軽いポップスのアルバム。これだけ路線が変わるバンドも珍しい。「君に胸キュン」は、某化粧品会社のCMソングとして流行りました。「音楽」「ワイルド・アンビションズ」は一時期、よく聴きました。そういえば、「音楽」の歌詞は坂本龍一が娘さんにあてたメッセージらしいです(本当?)。
LD「TV YMO」にのみ収録されている「ワイルド・アンビションズ」の「夜のヒットスタジオ」バージョンは、かなりかっこいいです(特に細野氏のベース)。このLDには「ザ・マンザイ」に出演したYMO(「トリオ・ザ・テクノ」と名乗っていた)など、貴重な映像が収録されています。

サーヴィス
アフター・サーヴィス
  1. リンボ
  2. SET
  3. マッド・メン
  4. SET
  5. チャイニーズ・ウィスパーズ
  6. SET
  7. 以心電信
  8. SET+YMO
  9. シャドウズ・オン・ザ・グラウンド
  10. SET
  11. シー・スルー
  12. SET
  13. パースペクティブ
  14. SET
YMO + SET(三宅裕司他)のアルバム。SETは「スーパー・エキセントリック・シアター」の略。三宅裕司を団長とする劇団のことです。このアルバムもまた「増殖」と同じく、曲と曲の間にネタ話が入っています。「シャドウズ・オン・ザ・グラウンド」「パースペクティヴ」は一時期、よく聴きました。

アフター・サーヴィス
アフター・サーヴィス
  1. プロパガンダ
  2. 東風
  3. ビハインド・ザ・マスク
  4. ソリッド・ステイト・サバイヴァー
  5. 中国女
  6. 音楽
  7. バレエ
  8. ワイルド・アンビションズ
  9. 希望の河
  10. 手掛かり
  11. テクノポリス
  12. ライディーン
  13. 以心電信
  14. 過激な淑女
  15. 君に、胸キュン
  16. ファイヤークラッカー
YMO解散ライヴのアルバム。このアルバムのみの「プロパガンダ」「過激な淑女」が収録されています。ついにYMOの活動が停止してしまいました。後に一時期復活するものの、個人的には別の雰囲気を持つバンドという感じでした。

アルバム未収録曲
アルバム「イエロー・マジック・オーケストラ」「ソリッド・ステイト・サバイヴァー」「パブリック・プレッシャー」「増殖」「BGM」「テクノ・デリック」「浮気な僕ら」「サーヴィス」「アフター・サーヴィス」に収録されていない曲の紹介。

ウオンテッド
ご存じ、ピンク・レディーのヒット曲。ライヴ・アルバム「ライヴ・アット・紀伊国屋ホール1978」に収録。ただし、このCDは音がかなり悪い。

プラスティック・バンブー
坂本龍一の初アルバム「千のナイフ」収録の名曲。ライヴ・アルバム「ライヴ・アット・紀伊国屋ホール1978」に収録。

磁性紀〜開け心
某カセットテープのCMソング。スネークマン・ショウのファースト・アルバム、ベスト・アルバム「テクノ・バイブル」等に収録。

M16
YMO主演の映画「プロパガンダ」のエンディングでのみ使用された曲。「ピリオド」という本の付録CDに収録。多分、再生前のYMOとしては最後に発表した曲。

WHERE HAVE ALL THE FLOWERS GONE?
ベスト・アルバム「YMO GO HOME」で「中国女」とともにアコースティク・バージョンで収録。"YMO = テクノ"というイメージを払拭させる曲。

インド
正確にはYMO結成前くらいの曲らしい。著作権の問題などでCD化ができずにいたが、マキシシングルCDとして発売。CDのジャケットには「プレYMO」の文字があります。

RIOT IN LAGOS
坂本龍一のアルバム「B2-UNIT」収録の曲。ライヴ・アルバム「YMO WORLD TOUR 1980」に収録。

MAPS
大村憲司のアルバム「春がいっぱい」収録の曲。ライヴ・アルバム「YMO WORLD TOUR 1980」他に収録。

THE CORE OF EDEN
高橋幸宏のアルバム「音楽殺人」収録の曲。ライヴ・アルバム「YMO WORLD TOUR 1980」に収録。

ALL YOU NEED IS LOVE
ビートルズの名曲。ライヴ・アルバム「YMO WORLD TOUR 1980」に収録。他には1980年にNHK-FMで放送したライブでも演奏している。


YMOに参加したメンバー
細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏以外のメンバーの一部を紹介。

松武秀樹
プログラム担当。YMOの第4のメンバーといわれた人。富田勲の弟子でもあります。ロジック・システムというユニットで、何枚もアルバムを発売しています。そのアルバムの中で何曲かカバー曲があります。例えばYMO「シムーン」、オフ・コース「アイ・ラヴ・ユー」など。

矢野顕子
ボーカル・キーボード担当のひとり。ご存知、坂本龍一の奥さん。確か青森県出身のはずです。ちなみに、初期YMOの頃に坂本龍一、渡辺香津美等とともにフュージョン・バンド、KYLYNを組んでいます。KYLYNのアルバム「KYLYN」の曲は、現在でもテレビ番組のBGMで、たまに聴くことがあります。

渡辺香津美
ギター担当のひとり。所属しているレコード会社の許可がおりなかったため、ライヴ・アルバム「パブリック・プレッシャー」では、彼のギターの音源を全てカットして、スタジオで録音したシンセサイザーの音源に差し替えたのは有名な話。ブックレットには次のような"おことわり"が記されています。「遺憾ながら、○○株式会社の意向により、ギターのチャンネルを一切、カットしました事を御諒承下さい」。

大村憲司
ギター担当のひとり。彼のアルバム「春がいっぱい」はYMO色の強いアルバムでしたし、「マップス」の原曲も収録されています。残念ながら、若くして亡くなられました。総持寺祖院(石川県門前町)で行われたライヴに参加されたこともありました。

ピーター・バラカン
作詞(英詞)担当のひとり。僕の手持ちの本によると、輪島名物「ゆべし」が好きなようです。NHK-FMでDJをしていたこともありました。


坂本龍一のサウンド・ストリート
サウンド・ストリートはNHK-FMの平日の夜に放送していた番組。特定の曜日のDJが、YMOに在籍していた当時の坂本龍一でした。坂本龍一が担当の曜日のみ、素人が演奏したデモ・テープの紹介がありました。デモ・テープを送ってもらい、気に入ったものを番組で流すという方法でした。このデモ・テープの紹介がきっかけでデビューした人の中に、槙原敬之やテイ・トウワがいました。

ちなみに、同じような時期に高橋幸宏もオールナイト・ニッポンのDJをしていました。


所持品
セルフサービス
SELFSERVICE
YMO初のCD-ROMのタイトル。再生YMO時代の曲を除く、ほとんどの曲(全114曲)をノーカット収録しています。他に伊武雅刀の司会によるクイズや、曲で使用した音源が単発で聞けるなど色々と楽しめます。その単発音源には「ビハインド・ザ・マスク」の出だしの音(「モアモア」)もあります。おまけで2曲の未公開音源入りのミニCDがついています。

CD
テクノ・バイブル
YMO初のCD BOXのタイトル。内容は5枚組CDとブックレットです。5枚の内の1枚はボーナスCDとなっていて、「東風」などのシングル版バージョンも収録されています。厚手のブックレットには再生を控えた細野氏へのインタビューなどもあり、読み応えがあります。

WHO’S YMO
WHO’S YMO
YMO好きの人達(アマチュア)による、YMOの名曲をカバーしたアルバム。「ジ・エンド・オブ・エイジャ」「後奏」が個人的に好きです。「後奏」は、使用した器材が「98ノート+ツール」となっています。やる気があれば、当時の自分でもカバーできたかもしれません(笑)。

InDo
InDo
版権の問題などのため、長期に渡ってお蔵入りしていた曲「InDo」のマキシシングルCD。複数のバージョンが収録してあります。ジャケットの絵は「ハーリー細野」当時のものなんでしょうか。

VENUS
VENUS
松武秀樹のユニット「ロジック・システム」による、2枚目のアルバム。オフ・コースの名曲「I LOVE YOU」のカバー曲は秀逸。オリジナルとは異なりインスト曲になっています。「テクノ・ポップ」という言葉が似合うアルバム。

MOMIAGE
MOMIYAGE(写真集)
某時期にCDを購入すると、無料で配布された写真集。結構大きいです。内容は諸々のポスターの縮小版や年表など。某カセットテープの宣伝ポスターが懐かしい。ヤフー・オークションで、ステッカーとセットで3500円くらいの値がついていたこともあります。

ステッカー
MOMIYAGE(ステッカー)
某時期にCDを購入すると、無料で配布されたステッカー。「MOMIAGE」と同時期に配布されていた。ファースト・アルバム(米国版)の表紙に似ています。
某時期にCDを購入すると、無料で配布されたステッカー。「ソリッド・ステイト・サバイバー」の表紙に似ています。

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